magic
ライフ・イズ・マジック
種ありの人生と、種なしの人生と。


大丈夫うじゃうじゃ

故郷の友人が悩んでいて、かわいそう。

「周りとなじめなくて、
 どうも自分は変わり者じゃないかと‥‥」

僕も故郷で暮らしていた頃、
同じことを考えていた。

今じゃ笑い話だけれど、僕は左利きで、
周りに左利きはいなかった。
それだけで、大いに疎外感を味わっていた。

左利きは変わり者というわけじゃないけれど、
周りに一人もいないというのは、
子供だった僕には心細く感じられたのだ。

僕は今、都会で暮らしている。
周りに左利きはたくさんいて、
珍しくもなんともない。

そりゃそうだ、だいたい人口が多いのだから。

故郷は人口が少ない。
だから左利きが少ないけれど、右利きも少ない。
誰も彼も、都会に比べたら少人数。

故郷じゃ男性が少ない。
女性も少ない。
変わり者も少ない。

みんな、少ない。

でも、都会には男もうじゃうじゃ。
女もうじゃうじゃ。
変わり者もうじゃうじゃ。

お利口うじゃうじゃ。
おバカうじゃうじゃ。
もう、みんなうじゃうじゃ。

故郷で悩む友人に伝えよう。

「悩む君も、きっと地球上にうじゃうじゃ。
 同じく悩める人も、きっとうじゃうじゃ。
 大丈夫、大丈夫うじゃうじゃ」


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2018-02-18-SUN
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