magic
ライフ・イズ・マジック
種ありの人生と、種なしの人生と。


『今夜も酔わせたい』


アルコールを飲める体質の人は縄文人で、
飲めない人は弥生人であるという説を聞いた。

縄文人はアルコールに強かったが、
弥生人になると
アルコールに弱い体質の人が出てきたのだという。

私は縄文人なのだろうか?
それとも弥生人?

私はビールを飲むとすぐに顔が赤くなり、
少し心臓がドキドキする。

と、ここまでは弥生人なのだが、
ビールの後にワインを数杯、
更にウイスキーやリキュールなどを飲んでしまう。

始め弥生人で、
途中から縄文人に体質が変化するのだろうか。

アルコールが一切ダメな人もいる。
ビールひと口で心臓バクバク、頭痛がする。
ついでに翌日、見事な二日酔いになったりするらしい。

奈良漬で酔う人もいて、びっくり。

私は発泡系のアルコールに弱く、
ウイスキーやリキュールには比較的、強いようだ。

縄文人と弥生人との混血なのだろうか。
ハーフじゃなくてクォーターだったりして。

マジックというのも
アルコールに似ているなぁと思う。

ビールも日本酒もワインもリキュールも、
アルコールなら何でも、という人がいる。

マジシャンでいうなら、
大ネタから手先のマジックまで
なんでも好き、できますという人。

「僕はビール一辺倒」
「焼酎が好き」
「ワインさえあれば」
「お酒ならなんでも」

「大ネタが得意」
「テーブル・マジックが好きで」
「カード・マジック専門」
「マジックならなんでもOK」

マジックとお酒が似ている点は、酔うということ。

お酒に強い人も、たくさん飲めば必ず酔う。

だいたい、酔わなければお酒なんて飲まないだろう。
酔いたいから飲むのだ。

マジックも、やってて少しも酔えなければ面白くない。
やはり、ウケれば自分に酔える。

ただ、お酒と同じで、
マジシャンだけ自分のマジックに酔っているのは
みっともない。

「マジックは最高、オレは世界一のマジシャンだぁ」
なんて、ウットリされても困る。

「一度でいいから、
 僕のマジックで観客を酔わせたいもんだ」
すっかり酔っ払って飲み友達にからめば、

「そうだよなぁ、名前はナポレオンなのになぁ。
 ひょっとすると、
 ノン・アルコールのナポレオンだったりして」

悔しい。
もっと酔えそうな、
アルコール度数の高いのに改名しようかな。

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2017-03-19-SUN
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