MAGIC
ライフ・イズ・マジック
種ありの人生と、種なしの人生と。


『GW・ぶつぶつ』

黄金週間であります。
皆さん、ピカピカの連休をお過ごしでしょうか。

僕ですか?
僕は飛び飛びの休日、
黄金色に輝く冷たいビールを飲みながら、
相変らずぶつぶつと‥‥。
どうか聞いてやってください。


< 汗 >

最近、汗をかかなくなったと思う。
そう言うと友人が、
「本格的に暑くなるのはまだまだ先だからねぇ。
 夏になれば、嫌んなるほど汗をかけるよ」

そうじゃないんだよ。
僕が汗をかきたいと言うのは、なんというか、
燃えるというか、情熱を傾けるというか、
必死になるというか、
そういう意味なんだけれど。

すると友人は、
「そういえば最近、すごい汗をかいちまったよ。
 この間さぁ、ちょっとしくじってさ、
 それでネタがバレバレで、
 いや〜、思いっきり汗をかいたよ、ハハハ」

それはさぁ、脂汗じゃないの。
だから、僕が言ってるのはもっと爽やかな、
心地よい汗を言っているんだよ。

友人は僕の声など聞こえなかったかのように、
「昔から言うよね、年寄りの冷や汗って」

おいおい、それを言うなら年寄りの冷や水だよ。


< イム花 >

花屋さんの店先に、様々な切花が並んでいる。
その中のひとつの花束に、
『イム花』と手書きされたメモ紙が貼ってあった。

私は始め、
「イム花という名の花が、あるんだなぁ」
と思っていた。

しばらくして、やっと
『イム花』ではなくて『仏花』だと気付いた。
やれやれ、店員さんに、
「イム花って、どういう意味ですかぁ?」
なんて訊かなくてよかったよ。

某局のアナウンサーは
『旧中山道(きゅうなかせんどう)』を
『いちにちじゅうやまみち』と読み、
にっこりと微笑んだ。
読み間違いの傑作!


< スマホな人々 >

あるパーティに参加した。
私が自己紹介ついでに、
「マジシャンでして‥‥」
と言うと、

「へぇぇ、マジシャンですかぁ?」

と、皆さん一斉にスマホを取り出し、

「分かりましたぁ!
 この方は◯◯というマジシャンでね、
 でも、マジックはしないほうって、
 そうなのかしら。
 あら、極端に背が低いわけではないんだって」

「本人がいるんだから、
 スマホで検索しないで直接
 僕に訊いてくださいよ〜!」

私の心の叫びは誰にも届かなかった。

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2015-05-03-SUN
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