21世紀の
向田邦子をつくろう。

■「久世塾おぼゑがき」51号
 チャンスは受け身じゃ活かせない!


「今年の冬に○×局で放映する予定の
 ドラマの企画を募集します。
 クライアントは△□メーカーです」
そう切り出したIプロデューサーは、
教室に集まった塾生の顔をジロリと見回しながら、続けて
「もちろん採用分にはギャラをお支払いいたしますし、
 今後もお願いすることがあるかもしれません
 ……もちろんビジネスとして!」
最後の言葉に少し力を入れるように言い放ち、
「では月曜日中に企画書を
 提出してください。以上です。」
と締めくくりました。

これは先日の第三回『久世塾』本講座終了後に
教室で行われた、あるテレビドラマの
企画募集説明会の様子。
プロの育成を目指す『久世塾』では、
こんなふうに講義の内容とは関係なく、
いきなりテレビ番組や
ドラマの企画出しなどの募集が行われたりします。
まさに“教室にデビューのチャンスが転がっている”状態
といえるでしょう。

そしてそのチャンスを提供しているのが、
上の発言をしているIプロデューサー。
前回謎の人としてウワサに上った人物、その人です。
I氏の正体は、某大手代理店の
大物(本当にオオモノ)プロデューサー。
実はこの『久世塾』のウラ(?)の仕掛け人でもあります。

今までは決してオモテには出てこなかったのですが、
前回の本講座開催時に高野事務局長から正体を暴露され、
晴れて!?解禁となりました。
もういいですよね? Iさん。

「とにかく書くべし!」が信条の『久世塾』では、
毎週のように宿題がどっさりと出ます。
おそらく生徒さんはそれをこなすだけでも
毎日かなりの時間&パワーを費やしていると思います。

だからこのIプロデューサーからの
突然のオファーには、
「時間的にも結構キツイんじゃないかな?」
と思っていたのですが、さすが久世塾生!
説明会に参加したほとんどの生徒さんが、
期日までにキッチリと提出してきました。

最終的にその企画が使われるかどうかは
プロデューサーが判断することですが、
とにかく書いて出さなければ何も始まりません。
先ほど「教室にはチャンスが転がっている」
と書きましたが、そのチャンスを活かすには
自分から掴まえに行くべきなのです。

ここである塾生から来たメールを紹介します。
彼は第一回の本講座に自作のシナリオを持ってきました。
そしてそれが先生の手に渡り、
幸運にも講評を得ることができました。
かなりの酷評をされたみたいですが、
それでも何か得るモノがあったようです。

いやぁ、プロの洗礼ってんですか?
もう凄いですね。
改めてプロの厳しさを叩き込まれました。
みんなに言いたい! 
プロの世界ってのは「我が最高傑作」を
百万回「くだらん」と言われて
なお生きていられる奴だけが残っていられるんだよ! 
通常の講義なんかあのボコられぶりにくらべたら
「お客さん」なんだから。
度胸のある奴は久世賞なんか待ってないで
どんどん作品持ってって
ボコボコにされるべきですね。
あーもう頭真っ白です。
いつかリベンジだああ〜〜〜〜〜っ


ホンを持っていったからといって、
必ず先生が読んでくれるとは限りません。
でもその手段の善し悪しは別として、
とにかく彼は自分からチャンスを掴まえに行きました。
結果は……3ヶ月後にわかるでしょう。

それでは。

文責 さとう

★久世塾正式サイトへのアクセスは
 http://www.kanox.co.jp/へ。

2000-07-21-FRI

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