Kuma
クマちゃんからの便り

梅雨の晴れ間に

HELLO! I am KUMA!

オレの八月はトンでもないことになりそうだ。
今、順調に徐冷中のヒカリが七月末に生還するのだが、
取り出したらすぐに巨大KILNには
次のオブジェをセットする。
なんとついに二トンのガラスである。
まだ、余裕はたっぷりあるが、あとの楽しみだ。
どこまでいくのか。オレのも分からない。
今まで試行錯誤してきた失敗の挙句、
今回設計した鉄の鋳型は、なかなかのスグレモノだ。
鉄でゲージツしていたジカンが役に立っているのだ。
巨大サイバー・キルンはいよいよ威力を発揮してきたゾ。
しかし、ますますビンボーのズンドコも加速してきたが、
今はじまったばかりではないから、別に驚いたり不安はない。
オレが生きるスタイルの<ゲージツ>に、
小ざかしいコストパフォーマンスとやらは
ハナッから眼中にない。
ゲージツ・ショードーは激しくなるばかりで、
何とも燃費がかかる人生だが、仕方のないことだわい。



二トンのヒカリを縄文人のように削る、
トンでもない秋から冬にかけてが、楽しみである。
そして<極東からのヒカリ>を
ヨーロッパへの海路を運ぶのだ。
そんな準備や、ヴェネチアでのガラス作品を研磨したりの
梅雨の晴れ間。
今日も掌が摩擦係数を感知しながらシゴトした。
往けるところまで往くジカンは、
たとえ終わったとしても惜しくはない。
《COMOMEMORY》完成。
明日ヴェネチアのTSUCHYのところへ送る。

2001-06-15-FRI

KUMA
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