思えば、お国自慢の祭典じゃないか! おらが夏の甲子園。
 

いよいよ明日、甲子園開幕!
そなえよ、筋書きのないドラマに!


♪くーもーはーわーきー、ほにゃららほにゃにゃ〜。
────キンッ!
『ピッチャーライナー! がっちり捕った!
 三者凡退です。さあ、たいへんなことになってきました。
 8回を終わって、いぜんノーヒット。記録へあと3人!』

こんにちは、永田です。
組み合わせ、決まりましたよ!
いよいよですよ、みなさん!
明日から第87回全国高校野球選手権大会、
開幕です!
え? どこが出るんだか、よくわかってない?
大丈夫、大丈夫、ぜんぜん平気!
このページと公式ページと、
『熱闘甲子園』を観てれば、
だいたいOKです!
ぜひ、いっしょにたのしみましょう!
ちなみに、各校の初戦の相手は、
こちらからご覧になれます!

さあ、それでは、全国から寄せられた
メールを紹介していきましょう。
組み合わせが決まり、
明らかに投稿のテンションもあがってまいりました!


ほぼにちわ。
今、甲子園の組み合わせ抽選会の様子を
見ながらメールしています。
我が故郷徳島代表の鳴門工業高校は
初日第一試合に決まったようです。
鳴工は、私の高校時代も
甲子園に出場していたのですが、
実は鳴工には吹奏楽部がないのです。
そこでどうするかというと、
同じ市内にあった私の母校
鳴門高校の吹奏楽部などが応援に行っていました。
今年も鳴門高校の吹奏楽部は応援に行くのでしょうか。
なんにしろ、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。
(元鳴高生)

そうです! 記念すべき初日第一試合は、
鳴門工(徳島)対宇都宮南(栃木)。
開幕直後の第一試合は
なにが起こるかわからないと
『ドカベン』にもありました。
鳴門工ナインも宇都宮南ナインも、
そしてスタンドの鳴門高校の人たちも
がんばってほしいものです!
ちなみに、選手宣誓は
日本航空(山梨)のキャプテン
新井伸太郎くんに決まったそうです。
あの、選手宣誓って、
「抽選のくじをひく順番を決める
 予備抽選の1位の高校」だって
思ってませんでした?
最近は、選手宣誓をやりたいと、
立候補した高校がくじをひくんだそうです。
今年は37人が立候補したとか。ってことは、
「選手宣誓は、べつにいいや」って思った
主将が12人。なんか、それもまた高校生っぽい。



とうとう初戦の組み合わせが決定しましたね〜。
われらが宮崎県代表聖心ウルスラの対戦相手は
去年の覇者、駒大苫小牧。
さっき、寮の北海道出身の友達とメールしてました。
そこでの捨て台詞。
「宮崎が負けたら里華ちゃんのせいだからねっ!!!」
「そんなん知ら〜ん!!」
別に、お互いの出身校でもなんでもないんですけどね。
(地元ろべ)

負けたら里華ちゃんのせいだからねっ!
そんなん知ら〜ん!
いいなあ、このやり取り。
にしても、この組み合わせは
おもしろいというか、驚いたというか。
個人的には、どっちも応援するつもりだっただけに
いきなりお気に入りの高校が
初戦でつぶし合うような気分です。
どっちにしろ、一回戦でもっとも注目したい試合。
ちなみに、もう1試合、注目したいのは、
初日第2試合の
青森山田(青森)対智弁和歌山(和歌山)。
いきなりの強豪対決ですよ。
ウルスラVS苫小牧とともに注目しましょう。
じゃあ、ウルスラと苫小牧のミニミニ情報を紹介。

宮崎県代表、聖心ウルスラ。
キリスト教系の学校なので
シスター達が僧衣で応援している。
暑そう!
(るみ)

それは暑そうだ!
アルプススタンドにも要注目!



駒大苫小牧の香田監督と、
佐賀商業の森田コーチは
高校時代(佐賀商業)の同級生です。
(う)

へーーーー。



初出場の別府青山(大分)、
やってくれやがりましたよ。
一回戦の相手は‥‥なんと!
宮城代表、東北高校!!!!
東北高校、決勝戦で石巻工相手に
18点も取ってるじゃないですか。
いくらなんでも‥‥という感じですよ。
創立40周年を迎えた別府青山高校が、
第一試合ででかい花火を上げてくれるのか、
校訓通り「明るく、強く、心温かく」
見守ってやろうじゃありませんか!
ちなみに、別府青山高校の中山監督は、
1997年に別府青山高校野球部に赴任。
赴任当初はマネージャーを含め在籍部員は12人、
練習試合をダブルヘッターで組めば
40点差はつけられていたというほどの弱小ぶりで、
当然今年もノーシード。
しかし今年はそれまでと違った。
ゴールデンウィーク後からは
砂入りのペットボトルを持って的が浜を走り、
1.5kgの鉄バットを懸命に振り続け
主将の山本くんが
「朝がくるのが怖い」と思うほど練習に明け暮れた。
積み重ねた日々と力をもってついにつかんだ初舞台。
相手は全国に名だたる強豪。
栄光の1ページを刻むに、
これ以上ないシチュエーションじゃないですか!
皆さまもどうか、
「明るく、強く、心温かく」
見守ってやってください。では!
(sasakid)

こちらは、大会2日目、日曜日の第1試合。
たしかに初出場の高校にとっては強敵ですが、
高校野球は一発勝負ですから、
ほんとうになにが起こるかわかりません。
いわゆるひとつの
「甲子園には魔物が棲んでいる」!
どんな魔物か知りませんけどね。
しっぽとか生えてるんですかね。
キバとかあってね。ガオーってね。
いや、知りませんけどね。



高校野球に関して特別詳しいわけではありませんが、
甲子園が始まると、
ニュースや新聞記事を目頭熱く眺めています。
我が埼玉代表・春日部共栄高校は初戦であの
大阪代表・大阪桐蔭高校と当たります。
もう、この時点で胸に
ぐっと込み上げるものがあります(早すぎますか?)。
今、流行の『おおきく振りかぶって』の
舞台は埼玉です。
最新刊の予選抽選会のような成り行きに、
苦笑いしてしまいました。
その上、大阪桐蔭高校のエースに
「春日部共栄の名前を初めて聞いたので、
 全く知りません」と言われ、
同じブロックの強豪校も
大阪桐蔭高校のチェックばかりで、
春日部共栄高校の事は念頭にないような印象です。
切なくて悔しくて、
監督でも選手でもOBでもOGでもないのに、
春日部共栄高校の応援にがぜん気合いが入ってきます。
埼玉は夏の大会で優勝をした事がありません。
最高が準優勝です。1993年大会時に、
準優勝まで上り詰めたのが春日部共栄高校でした。
当時、春日部共栄高校が
あれよあれよと決勝まで進出した時には、
「もしかしたら」のスリルに胸が高鳴りました。
今年もまた、胸が高鳴るような熱戦を期待しています!
春日部共栄高校の皆さん、頑張ってください!
(ピロ)

球速150キロを超える左腕、辻内投手と、
高校通算65本塁打を誇る、平田くんをようする
大阪桐蔭(大阪)は、
間違いなく優勝候補のひとつです。
春日部共栄、たいへんな1回戦になりました。
しかし、高校野球はなにが起こるかわかりません。
なにせ、聞くところによると、
「甲子園には魔物が棲んでいる」のです!
どういう魔物か知りませんけどね。
ひょっとしたら、こういうやつじゃないですかね。

魔物の絵は「ほぼ日」乗組員の
べっかむ3に描いてもらいました。
「甲子園に棲んでる魔物を描いてくれませんか」
といったら「いいですよ」と
あっさり引き受けてくれました。
って、魔物の話はともかく!
大阪桐蔭のエースが
「春日部共栄のことは知りません」
って言ったのは、たぶん、
「データはまったくありません」
っていう意味のことを言っただけで、
眼中にないとか、そういうことを
言ったんじゃないと思いますよ。
春日部共栄と聞くと、
やはりぼくは強豪校というイメージがあります。
またしても脱線になりますが、
以前、職場で草野球チームをつくったとき、
同僚のひとりが、春日部共栄出身で、
胸に「春日部共栄」と書かれた
学校指定のジャージを着てきたんです!
盛り上がりましたよぉ。
ものすごく強そうに見えましたから。
『キャプテン』の最初の場面で、
谷口くんが青葉学園のユニフォームに
着替えたときのような衝撃がありました。
でも、そいつ、野球は未経験で、
とんだ見かけ倒しだったんですけどね。
以上、「魔物と春日部共栄の話」でした。
ここは、いったいなんのコーナーだ!




私は今年茨城代表で甲子園出場を決めた
藤代高校のOGです。
藤高は過去に二度春の甲子園に出場し、
私は運よくその二度とも
甲子園での野球応援に参加できて
とても楽しかった思い出があります。
今日試合の抽選がありますが、
日程によっては現役に混じって私も楽器を担いで
また甲子園まで野球応援に行こうと思います。
(まきまき〜)

おお、藤代高校についての初メール。
そうかそうか、組み合わせ抽選会って、
「対戦相手がどこか?」っていうことだけじゃなく、
「自分が観戦できるか?」っていう
日程が決まる日でもあるんですね。




こんばんは
茨城県、藤代高校の卒業生です。
私が卒業したのは15年以上前です。
藤代高校は、県立のこぢんまりした学校です。
地盤がゆるく、年に数ミリだか、校舎が沈んでいます。
今でも沈んでるかどうかは、知りません。
運良く途中で硬いとこにあたって、止まってるのかな?
校歌はさっぱりとみじかめで、潔いです。
近くにビール工場があり、
窓を開けているとビール酵母の香りが漂ってきます。
それから、パチンコ大学もあります。
今でも、進学の話になった時、
誰かが「オレはパチンコ大学に行く」
とか言ってるんでしょうか‥‥。
強豪、常総学院を準々決勝で破って
悲願の夏の甲子園出場を果たしたというのに、
なんだか地味なのでついメールしてしまいました。
でも、書いてみると、やっぱ地味だな。
がんばれ藤高!
(ひよっこ)

うはははははは。
突然、藤代情報が増えました。
それにしても、「校舎が沈んでる」って!
「近くにビール工場があります」って!
あと、パチンコ大学! 調べてみると、
チェーン展開してるパチンコ屋さんですね。
絶対、いまも言ってますよ、藤高の生徒たち。
「オレはパチンコ大学へ行く」って。
「おまえはせいぜいパチンコ大学だ」とか。



茨城代表の藤代。
エースの名前が五十六と書いて「いそろく」。
名前のインパクトもさる事ながら、
そのピッチングも素晴らしく、
予選は全試合一人で投げたそうです。
ちなみに、常磐線藤代駅の近くに
「つるべ寿司」という店があります。
下車したことはないので詳しいことはわかりません。
藤代を通り過ぎる度に、いつも気になっています。
(三太郎)

藤代駅のそばには「つるべ寿司」がある!
どうでもええわ! でもありがとう!
突然、藤代情報が増えだしたのですが、
どのメールにも共通のおもしろみがあります。
さて、名前が強烈な藤代のエースは
湯本五十六くんといいます。
初出場とはいえ、藤代は茨城大会で
過去2度も決勝まで進んだこともある
地元の強豪校みたいですね。
ちなみに1回戦の相手は、柳川(福岡)!
ここも強豪ですねー。
香月投手(現オリックス)がいたときの
柳川がぼくは大好きでした。



なんてったって水色ユニフォーム。滋賀。
(桂子)

たったこれだけのメールが送られてきて、
いったいなんのことかと思ったら
滋賀県代表、近江(おうみ)高校の
応援メールだったのですね。
調べてみると、たしかに水色!
はっきり言って似たようなユニフォームの
高校が多いなか、この鮮やかさは貴重!
視認性高いぞ、近江高校!
ちなみにユニフォームといえば‥‥。



私はユニフォームおたくです。
昼間テレビを見られない社会人になってからは、
全ユニフォームがそろう開会式をビデオに録って
観賞を楽しんでいるほどです。
全体のデザインも大切な所見ですが、
ストッキングのラインや袖の星マークが
甲子園の出場回数を示すとか、
衿が付いている由来とか、
胸マーク、帽子マークの意味とか、
そんなことを知るのが面白いのです。
新潟の新発田(しばた)農業の帽子の「A」は
英語のAgriculture(=農業)の頭文字。
長野工業の帽子の「C」は地元での通称
「ちょうこう」(=長工)の頭文字、などなど。
一瞬「?」と思わせることが解決されたときの
気持ち良さといったらありません。
そんなわけでぜひこの機会に
出場校の地元の方や関係者の方から、
あのデザイン、色、マークの意味はこうだ! 的な
情報を聞かせてもらえると
うれしいな〜と思っています。
(ユズ)

軽いショックを受けるメールでした。
ユニフォームおたく!
開会式をビデオ録画して鑑賞!
それはそれですばらしい視点です。
みなさまもユニフォーム情報、お知らせください。
また、ユズさん、今年の出場校のユニフォームで、
知っている情報があったら教えてください。



「こもの」、と読みます。
(みえのほまれ)

たったこれだけのメールが送られてきて、
いったいなんのことかと思ったら
三重県代表、菰野高校の読み方のことでした!
「こもの」と読むんですね。
じつはけっこう気になってたんです。
三重県の方はさすがに読めるのでしょうけど、
一回戦の相手校、京都外大西(京都)の地元京都では
読めずにふにゃふにゃ言ってる人が多いのかも?
「一回戦の相手はどこ?」
「あの、三重の、なんやらいうところやで」
ところで、京都外大西といえば‥‥。



京都外大西、出場おめでとうございます!
私は、外大西の近所に住んでいるのですが
4年位前に、学校名が、
京都西から現在の京都外大西にかわったとき、
ちょうど、大西さんという
とっても素敵な人がいたので、看板を見ては
「はうっ!」となったものです。
‥‥そして今、恋してる人が
京都外大の出身の人でした。
球児の方とは、なんの関係もありませんが、
勝手に京都外大西に想いを寄せている
隠れファンもいます。
ぜひ、甲子園で、思う存分
あばれてほしいなって思います。
(tani)

いやいや、そんな、恋心とか、隠れファンとか、
そんなんどうでもええがな。
近所に住んでるなら、ふつうに応援を!
それはそうと、「京都外大西」って、
あまり馴染みのない校名だと思っていたら
「京都西」のことだったんですね。
これ、周囲の京都出身者に教えてあげたところ
「ああ、なんや、西(にし)かいな!」
って言ってました。
もうひとつ、名前が変わった高校の情報を。



丸亀城西の監督は、
1992年のセンバツで初出場、初優勝を果たした
観音寺中央の橋野監督です。
今度は、監督の母校を率いての出場だそうです。
選手には「優勝はいいもんだ」と
言い聞かせてるそうです。
それから、元の「丸亀商業」です。
その名の通り、丸亀城の西に位置するのです。
(nabeco)

みなさん、
「丸亀城西」は、元「丸亀商」です!
丸亀城西がどこにあるかというと、
丸亀城の西にあるのです。



甲子園‥‥。
一人息子が高校生となり、
いきなり身近な存在になってきました。
保育園から中学までずっと一緒だった息子のお友達は
甲子園目指して岡山の高校で寮生活をしています。
そして息子は、
この夏甲子園を目指し‥‥見事夢やぶれました。
でも野球部じゃないんです。
♪くーもーはーわーきー、ほにゃららほにゃにゃ〜。
を開会式・閉会式で演奏する方。
吹奏楽部なんです。
4月の大阪府高校選抜のオーディションに合格すると
開会式と閉会式で演奏ができます。
息子の高校は中学で演奏経験のある子しか
オーディションに参加できない事になっているので、
岡山にいったお友達と交わした
「おまえが甲子園にでる時、
 おれは大会歌を演奏する!」
という約束は、アッという間に消えてしまいました。
息子の学校から合格した数名は毎日必死で
♪くーもーはーわーきー、ほにゃららほにゃにゃ〜。
を練習しています。(もう1曲ありますが)
炎天下、開会式ですべての選手が入場を終え
整列するまで休むことなく
1時間以上演奏するそうです。
BGMの様に聞こえても必死で、
苦しい思いをしてがんばっている高校生がいる。
そんな「甲子園」があることも
知ってほしくてメールしました。
(ばむせ)

「おまえが甲子園にでる時、
 おれは大会歌を演奏する!」
いいなあ。とってもいいなあ。
ジーンとしてしまいました。
演奏はできなくとも、
その約束を交わすことのできる
友だちがいることが
なによりの財産だとぼくは思います。
さあ、みなさん、明日の開会式では
どうぞいっしょに口ずさみましょう。
♪くーもーはーわーきー、ほにゃららほにゃにゃ〜。



私の甲子園の思い出は、
予選大会でうぐいす嬢をやったことです。
実際の試合展開に合わせて
アナウンスするのは思った以上に難しく、
監督がぱきぱき采配しようものなら、
あたふた、あたふた。
こんな失敗がありました。
代走が入ったとき、
「誰? 何番? うわっ早くしないと
 言うタイミング逃すーーー」と言っている間に
なんと代走がけん制でアウト!
代走で出る人はスタメンじゃなくて、
試合に出るのは1度きりと言う人もいるわけで。
しかもメンバー表を見ると3年生、
しかも試合に負けているチーム‥‥。
次の打席のアナウンスが終わっているにも関わらず、
とっさに
「ただいまの代走は○○君でした」と
前代未聞の過去形の
アナウンスを入れてしまいました。
でも、よくよく考えると
「今、けん制で刺されちゃったのは○○君ですよ」
ってお知らせするようなものですよね。
あのアナウンスが
果たしてよかったものやら、どうなのか。
今でも高校野球を見ると、
○○君のことを思い出します。
(matty)

ぼくは、よかったのではないかと、
いただいたメールを読んで、
そう思いました。



高知県の代表、明徳義塾ですが、
残念ながら、部員の喫煙や暴力行為のため
出場を辞退するそうです。
残念です。
代わりに高知大会で準優勝だった
高知高校が出場しそうです。
高知は、決勝戦で明徳と延長戦を演じて敗れました。
非常に良い試合でした。
(トヨカチ)

衝撃的なニュースでした。
いちがいに、どうすればよかったと
かんたんに言うことができません。
ぼくは、明徳義塾と日大三の、
強豪対決をたのしみにしていました。
121キロのスラッガーを観るのを
たのしみにしていました。
それは間違いのない、事実です。
一方、ぼくは、高知高校の人たちに、
がんばってほしいとも思います。
なにせ、いったんは
夏が終わっていた人たちですから、
切り替えることがたいへんだと思います。
高知大会の決勝戦は3−2。
延長12回の大熱戦だったということです。
明徳義塾が出られないことは残念だし、
高知のみなさんにがんばってほしいとも思います。
矛盾する意見ですが、そもそも筋の通ることを
言わねばならないというわけでもないと思います。
高校野球ファンとして、両方、
ほんとうの気持ちです。
また、事件や辞退がどうなのかということは、
報道されたわずかな情報だけを解釈して
あれこれ言うことは、できないように思います。
また、相手校が変わってしまった
日大三のナインたち。
「どこが相手でも自分たちの野球をしたい」
ということばに拍手を贈りたくなりました。
3校をそれぞれ応援したくなるような、
矛盾した気持ちが、ぼくの正直なところです。
さあ、明日はいよいよ開幕。
ぬばたまのさんの甲子園情報です!
どちらかといえば理系のぬばたまのさん、
「風景の厳密な描写」が見どころのひとつです。



甲子園球場へいらっしゃるなら。
byぬばたまの

古くから続くコーナー
「今日のダンナ」の常連投稿者として
一般の読者にもファンの多い「ぬばたまの」さん。
なんでも、甲子園球場のすぐそばに
住んでいらっしゃるということで、
甲子園球場周辺のレポートをお願いしちゃいました。

第7回「球児たちを待つ歩道の柱」

さて、今回は歩道に立つ柱のおはなしを。

阪神甲子園球場の南側を東西に走る
「酒蔵通り」の歩道には
茶色い柱状の物体が多数あります。
(「酒蔵通り」の東端は、厳密に言えば
 甲子園球場よりももっと西側に
 なるらしいのですが
 ここでは便宜上
 甲子園球場のあたりを東端として
 おはなしさせていただきますね。)

「酒蔵通り」は片側一車線ずつの道で
その両側に歩道があります。
車道よりも一段高くなった歩道の
一番車道よりのあたりに
その物体は並んで立っています。
南側の歩道にも、北側の歩道にも、
200メートルくらいの距離でしょうか、
かなりの数が並んで立っています。

円形の台の上に筋の入った円柱、
その上に球状の飾りがのっている、
一見するとこけしのような物体。
歩道への車の乗り入れ駐車を防ぐ為の
棒のように見えるのですが、
実はこのひとつひとつに
高校野球の歴代優勝校の名が
しっかりと記されているのです。
球状の飾りのようなものは
野球のボールをかたどったもの。
歴代優勝校の名は
ホームベースを長くしたような
金色のプレートに記されています。

あいにく巻尺をもっていなかったので
詳しい高さは測定できませんでしたが
前方を歩いていた
標準体型の成人男性おふたかたの
膝よりは高く足の付け根よりは低い、
ちょうど腿の半ば位の高さに
球のてっぺんがありました。
甲子園球場へいらっしゃった折に
確かめてみてくださいね。

この大会でも数々の熱戦が繰り広げられ
たくさんのドラマが生まれているのでしょう。
地方大会の一回戦で涙をのんだチームも
決勝戦で惜しくも優勝旗を逃したチームも
負けるのはたったの1回だけ。
一度も負けなかったただひとつのチームが
新たなプレートにその名を残します。

蝉時雨の中、酒蔵通りの柱は
新たな歴史を刻むチームを
今日も静かに待っています。
ではまた。
Illustration:澤田 圭
2005-08-05-FRI
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