いいなあ。彼氏、バカだなあ。
でも、やっぱり、いいなあ。

何度も何度も書いておりますが、
もちろん自分も含めて
恋愛における男子というのは
ほんとうに「アホ」でございます。
「バカ」でございます。

しかし、多くの賢明な女子も
不承不承みとめているように、
その男子の「アホ」や「バカ」が、
ふつうにクレバーな振る舞いのままでは
おいそれと進行し得ない恋愛というものを
不格好でもなんとか動かしているというのも
また、事実でございます。

くるりの名曲『男の子と女の子』のなかで
岸田さんが女の子に
「何ももて余さないで」と懇願しているのは
そういったことではないでしょうか。

むろん、ここでいう「男子」は
便宜上のことですから、
同種の精神性「バカ」や「アホ」を
恋愛において発揮する「女子」にも
まったく同じことがあてはまります。

まぁ、なんちゅうけなげな‥‥！！
そんでもって間違ってるんですね。
ふふふ、かわいくて、そりゃあ思い出に残りますね。
わたくし、数少ないながらも
ラブレターをもらったことがありましてね、
菅野という名前なんですけれども、手紙には
管野さん、管野さん、書いてあるんですよ。
管野さんがもしよければこんどいっしょに、とか
書いてあるんですよ。
クダノ、クダノて、
名前間違ったまま好きだ好きだ言うんですよ。
それを思い出しました。

あれ、なぜかスガノのモテ話になってる。
あのヒト、モテるからなあ。
まあそれはいいとして、
けなげだ、かわいいや、その別れた彼。
とんまだなあ。とんちきだなあ。
あたらしい彼女ができても
あいかわらずそういうマヌケを
やらかしているんでしょうかね。
そういう男はわりとずっとそうで、
けっこう幸せだったりします。

いいなぁ、いいですねぇ、たいへん好みのエピソード。
彼は「いいこと思いついた！」って思ったんでしょうね。
「これは気がきいている！」って。
それから必死で新聞を探して‥‥。
そう、その一所懸命が胸をうつんです。
たしかに「アホ」なのですけれども、
本人は、いたって真剣、必死ですから。

かかっていた曲が『星に願いを』っていうのも、いい！
なんともほほえましく、かわいい場面が目に浮かびます。
「星占い」という偶然も重なってますしね。
あと、『星に願いを』といえば『ピノキオ』の主題歌。
ピノキオも、「アホ」で「おろか」なのだけど、
彼なりの一所懸命で人間になろうとするのでした。

夏休み。
恋人たちは一緒に星を見てたりしてるのかなー。
いいぞいいぞ、うらやましいぞ！

それでは、また。
次は土曜日にお会いしましょう。