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 『えりあし』
 aiko

 
2003年(平成15年)

本当に5年後、
あなたに声をかけることが
できたんだ‥‥
(ぴょんす)

5年後あなたを見つけたら
背筋を伸ばして声を掛けるね


小学校でずっと好きだった男の子。
小学校ながらも仲良くしていて、
本当にその子に夢中になっていました。
しかし卒業前に何故か口をきかなくなってしまい、
そのまま卒業してしまいました。

互いに違う中学に入り、
私は『えりあし』を聞いて

「季節に逆らい想い続けて
 今もあなたを好きなままよ」

というフレーズ通りの気持ちでいました。
そして曲のラスト部分にある

「5年後あなたを見つけたら
 背筋を伸ばして声を掛けるね」

というのを見て、
「5年後ってことは、高校2年生かぁ‥‥」
なんてことをぼんやり思っていました。

時は経ち、高校2年の夏。
友人伝いで彼のアドレスを知り、連絡をとるように。
そこで私は勇気を振り絞り花火大会に誘いました。

すると、なんとその花火大会で
彼から告白してくれました。

あとあと『えりあし』を思い出し、
本当に5年後、
あなたに声をかけることができたんだ‥‥と思い、
とても嬉しくて、でも少し切なさもあって、
なんだかなんとも言えない気持ちが
とても心地よかったです。

彼とは今も付き合っています。大切な人です。

(ぴょんす)

わぁ、両想いだ。
しかも、歌のとおりに5年後。

十代のころ、歌に自分の恋を
重ねることはあっても、
そのとおりになることなんて
なかなかないですよね。

ってことは、彼も5年間、
彼女を想っていたのかな。
社会人にとっての5年くらいって
夢中で仕事してたら
意外に早く過ぎてしまうけれど、
中学、高校の5年間って、
果てしないくらいに長いですよね。

よくぞその長い間、
想いがつながっていたものです。
「いまも付き合っています。大切な人です。」
という最後の一文がまぶしい。

うわ、曲の歌詞が、現実になったんですね。
それも、そのことを思い続ける
呪文とかおまじないとは違って、
「ぼんやり思って」いたことが、
ほんとうになるなんて。

「えりあし」の主人公の女の子は
彼をぶったり、泣きまねしたり、
なかなか困ったちゃんな感じだけど、
(ぴょんす)さんは、どうやらちがうみたい。
彼はどうなんだろ。
えりあしがすこし伸びていたり、
笑顔がへただったり、するのかなあ。

さわやかなハッピーエンド。
まぶしいなぁ。

「勇気を振り絞り花火大会」っていうのが、また、いい!
やっぱりね、そうでないと。
ここぞというときには、振り絞らないと!
ねえー。
花火大会って、告白の場としてすばらしいと思います。

自分の物語につながる恋歌を聴いて、
「とても嬉しくて、でも少し切なさもあって」
となる感覚はとてもよくわかります。
とくにこの曲は、aikoさんの歌声がグッときますから。
彼女の、『花火』という曲もいいですよねー。

おふたりのパラレルぐあいが
どこまで同じだったのかわからないのですが、
これはもう、ほんとうに、しびれる投稿です。
はー、しびれた!
言おうと思ってたセリフが彼の口から!
しかも5年の時を経て、でしょう?
もぅ、最高です。

私は、花火大会に彼を誘ったことを、
よくやりました! と讃えたい。
夜空だもん、パーンとあがるんだもん、
誘われたんだもん。
それは彼にとって「この機を逃してなるまい」と、
大きな後押しになったことでしょう。
5年かけて結ばれたおふたり、どうぞ長くなかよしで!

両思いの話はほんとにいいなぁ。
それではみなさま、
また次の土曜にお会いいたしましょう。

2014-05-07-WED

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