『悲しいほどお天気』！
名盤です。そして、『気ままな朝帰り』！
私は中学生でこのアルバムに出会いました。
それは、父親が鬼のように厳しい時期でした。
彼にバイバイと手をふるとき、
ホッとするという気持ちは確かに存在する。
ユーミンはなんで歌にできるんやろう！ と
感激して聴いていたことを憶えています。

Ｊさん。
お父さまが亡くなられたその日に、
恋歌くちずさみ委員会にメールをいただき
ありがとうございます。

その時期の自分を知っている人が
自分を連れていなくなってしまう。
その体験はとてもさみしいです。

ユーミンの「気ままな朝帰り」も、
時間がぽん、ぽんと進む歌。
ティーンエイジ最後の年の出会い、
そしてお父さんのことなどとともに、
（Ｊ）さんの投稿とリンクしているように思えました。

「個人というものを大切にし、
　個人というものをついてくる」お父さん。
すてきなひとだったんだろうな。
ご冥福をお祈りします。
そしてＮくんにも。

ところで、ユーミン。
歌詞カードを読まず
耳から聞くことが多かったからか、
ぼくもいくつか勘違いしてたことに
いいトシになってから気付きました。

♪ずっとアイツと言ってくれないあなたは冷たい人
　　　　↑愛す

　＊「アイツさー」って男友達に言ってくれるくらい
　　公認になりたいわ！　という気持ちだと思っていた

♪人ごみに流されてまわってゆくわたしを
　　　　　　　　　↑かわって

＊就職したら通勤ラッシュで
　まっすぐ進めないでくるくるしちゃってる
　様子だと思っていた

失礼いたしました。

「恋歌くちずさみ委員会」
というコンテンツは、その名の通り、
恋にまつわるコンテンツなのですが、
長く続けてしばしば痛感するのは、
恋の話というのは、
人生の話なのだなあ、ということ。

昔の日々からしみじみとさかのぼり、
カレンダーをめくる日が
加速度的に速まっていって、
最後に「今日」が訪れるという展開に
読みながら、ひきこまれました。
最後の、呼びかけることばと、
そこに家族の姿があることが胸を打ちます。

投稿をどうもありがとうございました。

妻の両親も含めれば、
親が亡くなることをぼくは３回経験しています。
様々な手続き、様々な挨拶、様々な移動、様々な連絡。
多くのことを行い、
心身ともにふらふらになってからの、夜、
ふいにすとんと、空白のような時間が訪れます。
そこでやっと、亡くなった人を
ゆっくりと思い出すことができるようになります。
その人がいたときの出来事を
些細なことも‥‥というか些細なことばかりを
次々と思い出していくのです。
それは悲しいというよりは、豊かでたのしい時間。
こころを整理するように、
友人へ長いメールを書いたりもしました。

（Ｊ）さんがこのメールを書いてくださったのも、
そういう時間のことだったのかな、と思いました。

こういう投稿をいただけることを
ぼくらはほんとにうれしく思います。
「恋歌くちずさみ委員会」、
いいコンテンツになりました。
投稿はもう締め切りましたが、
これからもよろしくお願いいたします。

それでは。
次は水曜日にお会いしましょう。