書籍化とCD発売のおしらせ 恋歌くちずさみの広場 こちらをクリック 文庫本『恋歌、くちずさみながら。』を購入する方はこちらからどうぞ。 文庫本『恋歌、くちずさみながら。』を購入する方はこちらからどうぞ。

 『キャンディ』
 原田真二

 
1977年(昭和52年)

彼はわたしより
22歳上なのです。
(coco)

誰も君の髪さわらせたくない
死ぬまでぼくのものさ


彼はわたしの先生です。
仕事終わりに週に一回英語を教えてくれます。
仕事上やらなければならない英語に
うんざりしていたわたしに
英語の面白さを教えてくれたのは彼です。
今思うと初めて会った時から彼に惹かれていたから、
誉められたくて頑張ってみようと思ったのもあるけれど。

飲みに行くようになって、
帰り道彼から手を握ってきました。
わたしは
「あぁまた大人の気まぐれに遊ばれるんだ」
なんて思いながら、
嬉しいような悲しいような気持ちで
駅までの道を二人で帰りました。

彼はわたしより22歳上なのです。

「26歳の女の子に翻弄されて情けない。」
「おじさんキラーだね。」
「色んな男の子とのデートで忙しいでしょ。」

と予防線を張るのに余念のない彼は
わたしを傷つけていきます。

わたしの気持ち信じてほしい。
そして好きって気持ちを聞かないと
不安なのを知ってほしい。
かわいいって言ったり、触れたりするのはずるい。

でも怖い。
隣にいるだけで充分だからって、いまを逃げてしまう。

彼が教えてくれた原田真二さん。
セクシーでとっても素敵。

 誰も君の髪さわらせたくない
 死ぬまでぼくのものさ

って言ってくれたら。

(coco)

わぁ、原田真二さん。
キャンディ、てぃーんずぶるーす、シャドー・ボクサー。
当時、お茶の間のテレビに登場した
王子様のようにかわいく、気高いアーティストは、
ほんとにポップな衝撃でした。
クラスの女子が夢中になるのはもちろん、
洋楽好きな男子も憧れを抱いたものでした。
なつかしいなー。
あのころは「お兄さん」と思ってたんですけど、
このジャケットを見ると、こんなにあどけないんですね。
10代でデビュー。すごい。

現在48歳の彼。
その英語の先生も小学生のころに、
原田真二さんの登場に衝撃を受けたのかもしれませんね。

(coco)さんの投稿を読んで、
そうかぁ‥‥と、ひそかに目からうろこでした。
「おそるおそるのアプローチは相手を傷つける」
のですね。
うーーん‥‥
なぜ、この当たり前に今まで気づかなかったんだろう。
むしろ、
「慎重に、丁寧に、遠回りなほうが
 相手のためにも失礼がなくて良いことだ」
くらいに思ってました。
‥‥「相手のためにも」というのが、
もう、嘘なんですよねぇ。
やっぱりそれは、自己防衛のための予防線。

22の歳の差はさておき、
彼が素直に気持ちをぶつけてくれますように。
(ただし、彼がフリーの場合)

48歳? 26+22だから、そっか、48歳か。
まさしくわたくし48歳です。
おじさんですか。おじさんか。
おじさんなんだろうなあ。

で。
「予防線を張るのに余念のない彼」
といいますが、うーむ?
「でも怖い。
 隣にいるだけで充分だからって、
 いまを逃げてしまう」
という(coco)さんも、
また、同じなんじゃないのー。
「好きって気持ちを聞かないと
 不安なのを知ってほしい」
のは、彼のほうも同じなんじゃないのー。

彼がシングルなんだったら、
アタックすればいいじゃん!
「あぁまた大人の気まぐれに遊ばれるんだ」
って、そんな雰囲気だしたら、
手を出さないの当たり前だよ。
彼はそんなんじゃないって思ってあげなよ!

原田真二さん大好きです。
私もあこがれてました。
『時間旅行』とか、しびれますね!

恋をしたときは、みんな不安です。
だから、こういうふらりふらりが
甘ずっぱくてキュンキュンするんですよねー。

彼の張ってる予防線は、そのまんま、
告白じゃないでしょうか。
48歳なんだもの、彼のほうが不安ですよ。
結婚していたり、今後遠距離になっちゃうとか、
事情はないんですよね?
じゃあ、飛び込むといいかも! イェーイ。

そうか、問題は歳の差だけなのか。
なんとなーく、シングルじゃないのかなとか
思いながら読んでしまいました。
たしかにそんな記述はなくて、
根拠はないんですけれども、
なんか、行間に「事情」を感じてしまったのです。

「22歳の差」って、
若い人にはとんでもない歳の差に
思えるでしょうけど、
年を取ると、まぁ、あるかも、
という気にもなります。
だって、そのくらいの歳の差の人たちと
当たり前に仕事することになるからね。
「仕事をする」って、ある意味、
いろんな差を取っ払って対等ですから、
そういう感情だって生まれると思う。
真逆が学校ですね。
一学年違うだけで世界が違うから、
まったく対等じゃなくて、
好きっていうより、「憧れ」になっちゃったり。

投稿に話は戻って、
これもどこにも書いてないんだけど、
一回手を握っただけの関係、
じゃないような気もします。
行間に勝手に「事情」を
読んでるだけかもしれませんが。

そうやって、ぜんぶが書かれていない投稿から
なんとなくディテールを感じ取るのも
「恋歌くちずさみ委員会」のたのしみのひとつ。

さて、お知らせしておりましたように、
恋歌の投稿は、募集を終えました。
たくさんの投稿が届きましたので、
それを紹介して、どこかのタイミングで
コンテンツを終わりますね。
とはいえ、まだまだ投稿がたっぷりあるので
しばらく続きますけど。

2014-04-26-SAT

最新のページへ
感想をおくる ツイートする ほぼ日ホームへ
(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN