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 『Sign』
 Mr.Children

 
2004年(平成16年)

しばらくコンビニの駐車場で
2人で泣きました
  (ヒカリ)

ありふれた時間が愛しく思えたら
それは“愛の仕業”と 小さく笑った


大学3年生の頃、1年の頃から仲良くしてた
サークルの同級生の男友達と恋におちました。

お互いの恋の相談をしてるうちに‥‥
という何とも陳腐なきっかけで。

すごく仲の良いサークルで、
授業そっちのけで毎日バンドの練習して、
楽しすぎる日々を送っていたから、
お互い好きなことわかってたけど、
周りの雰囲気を壊すのが嫌で
なかなかつきあおうの一言が言えずにとうとう卒業。

卒業後、私は就職して実家に帰り、
彼はそのまま実家のある東京で
バンドを続けることに。

一人暮らしをしていた私が
実家に戻ることになった日、
彼が実家の近くまで送ってくれました。

大学では毎日当たり前のように一緒にいて、
でも明日からはたまにしか会えなくなるんだなぁ
と思うと悲しくて悲しくて。

別れを惜しむように一緒に夕食を食べて、
近くの駅まで彼を車で送っていくことに。

運転してるから危ないとはわかってても、
涙が止まらなくなってしまった私。

見兼ねて彼がコンビニで停まろうと言ってくれて、
しばらくコンビニの駐車場で2人で泣きました。

大丈夫、離れても大丈夫だから。
ずっと好きだからと何度も言ってくれて、
何とか駅まで彼を送り届けました。

その時車でかかっていたのが『Sign』。
ありふれた時間が何より貴重だったんだなぁ。
それからは聴くたびに泣いてました。

それから正式におつきあいすることになり、
遠恋がスタート。

あれから9年。

今年の夏、彼と入籍しました。

会いたくて毎晩のように泣いてたあの頃。
一緒に暮らせる日がくるなんて
夢にも思わなかったなぁ。

(ヒカリ)

「遠距離恋愛」の投稿、たくさん届くんです。
で、たいていは、かなわない。
そして、終わりの形がどうあれ、
距離に隔てられたふたりの
一途な思いが読んでいて胸を打つんですね。

だから、遠距離恋愛を
モチーフにした投稿を読むとき、
つい、悲しい終わりを前提に、
道中を味わうように読んでしまうんです。
今回の投稿も、正直、
「悲しいけれど、素敵な思い出」
というふうに勝手に感じながら読んでました。

よかったですねぇ。
離れることをきっかけにはじまったおつき合いが
距離と時間を超えて、かなったんですね。
読んでいて、うれしくなりました。

わー、よかったあ。
永田さんのいうように、
なんとなく、切ないエンディングを想像しちゃってました。
ああほっとした。

大学3年でお互い恋に落ちて、
ちゃんとつきあうようになるまでの時間が愛おしいです。
告白よりも雄弁な涙が、背中を押してくれた!
コンビニの駐車場っていうのがとてもリアル。

彼は音楽の道に進んだのかな。
二人の住まいは、東京なのかな、
それとも(ヒカリ)さんの町なのかな。
どこであれ、何をしているのであれ、
ずっとしあわせが続きますように!

ミスチルの『Sign』という曲、聴いてきました。
すてきな曲ですね。
コンビニの駐車場で泣く恋人たち。
「大丈夫、離れても大丈夫だから。ずっと好きだから」
そんなセリフと一緒にこの曲が‥‥。
忘れられない時間でしょう。
切なくて、やさしい。
なによりもすばらしいのが、
「大丈夫、離れても大丈夫だから。ずっと好きだから」
という言葉が、ほんとにホントだったということ!
おめでとうございます。
一緒に暮らせる日々を
「ありふれた時間」をたっぷりとおしあわせに!

そうです、この恋歌口ずさみ委員会にいただく投稿で
「私は故郷に戻り、彼はそのまま東京に残りました」
というような一文を読むと、
なぜ!
なぜそこで、いっしょに東京に残らないんだ!
(割り箸を心の中のヒザでバキッ)
と、反射的に思ってしまうほどになっておりました。
そうかぁ。よかった。
9年後かぁ。
このように、縁の深いおふたりを知ると、
私も気持ちが強くなります。
まだまだだ。恋はどこまでもまっとうできる。
今回の投稿は、今後も思い出すことになりそうです。
ありがとうございました。

また明日、お会いいたしましょう。

2014-03-28-FRI

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