『コイスルオトメ』
 いきものがかり

 
2006年(平成18年)

なぜそんな彼を
好きになったのか、
全然分かりません。
(まお)

「運命の人よ」「白馬の王子様よ」


授業に随分遅れて入ってきた彼と出会ったのは、
大学一年の春のことでした。
都会のお洒落な私大で、
シュッとした見た目のかっこいい男の子がたくさんいる中、
身体が大きくて坊主頭で、
おっさんみたいなトレーナー姿という
強烈な印象の彼が妙におもしろくて、
思わず声をかけました。

無精髭でよく鼻毛がでているだらしない顔の彼。
使い古したクタクタの毛布のような匂いの彼。

「運命の人よ」「白馬の王子様よ」

この歌のように
白馬の似合う彼を捕まえる予定だった私なのに、
横に居るのはキラキラしたオトメの世界とは縁遠い姿の彼。

なぜそんな彼を好きになったのか、全然分かりません。
でもゾッコンでした。

今、この歌を思い出しながら
私の横で眠る息子の顔を眺めています。

その息子越しに、
同じ寝息を立てて寝ている、少し老けた彼がいます。

そしてしみじみと、
私の「運命の人」はやっぱり彼で、
誰が何と言おうと私の「白馬の王子様」だと思います。

(まお)

新年あけましておめでとうございます!
ことしもたっぷり恋のお話、いたしましょう。

2014年、最初にご紹介するのは、
新年にふさわしい、
かわいくって、愛がいっぱいなストーリーです。

シンプルな文面にぎゅっとつまった大切な思い出。
このコンテンツの初心に戻ったような気持ちです。
(まお)さん、ありがとうございました。
横で寝ているおふたりにも、
くれぐれもよろしくお伝えください。
よっ、ナイスファミリー!!

あけましておめでとうございます。
新年1回目の「恋歌」、
おおおおお、なんてまっすぐで一直線な!

「無精髭でよく鼻毛がでているだらしない顔の彼。
 使い古したクタクタの毛布のような匂いの彼。」

この2行でどんだけ好きか、
わかりましたよー。ふふふ。

ああ、ほんと「捨てたもんじゃない」ですね。
うれしくなっちゃうような新年第一弾、
どうもありがとうございました!

明けましておめでとうございます。
今年もたっぷり恋と恋歌の話を‥‥って、
まえのふたりとほとんど一緒のご挨拶。
ま、お正月って、そういうもんですよね。

新年、最初の投稿をどうしようか、
4人で話し合いました。
恋に別れや涙はつきものだけど、
なにも元日からそんな話をしなくても、と。

で、満場一致で選ばれたのがこの幸せな投稿。
ハッピーエンドっていうだけじゃなく、
微笑ましくて、読んでてなんだか
こっちまでうれしくなっちゃうのが
いいんですよねー。

あけましておめでとうございます。
恋の話で新年をあけられてうれしいです。

ほかの誰にもわからないかもしれない、
彼の魅力。
言葉にはできない、ゾッコンポイント。
それが魔物のように追いかけてくるのが
恋ってものですよね。

みなさま、2014年も
くちずさんでまいりましょう。
どうぞよろしくお願いいたします!

2014-01-01-WED

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