いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

僕たちの関係は
Part-Time Loverだね。
(投稿者・VWビートル)

『Part-Time Lover』
 歌/Stevie Wonder

 1985年(昭和60年)

My恋歌ポイント

 We are strangers by day, lovers by night
 Knowing it’s so wrong, but feeling so right

OLだったころ、エアロビクスがブームで
スポーツジムに通っていました。
憧れのインストラクターがいて、彼に会いたくて
足しげく通いました。

ある日、彼が引ける時間と私が帰る時間が
ちょうど重なって
駅まで何気に一緒に歩きました。
別れ際に、意を決して
「いま、つきあってる人いますか?」
と、訊きました。

それをきっかけに
おつきあいがはじまりました。

が、ジムのほかの職員や会員には秘密です。
ジムで会ってもただの一会員として
接するようにするのは
なかなかスリルもあったけど大変でした。
彼は人気があったので、他の女性会員の目が怖く
公にするのはタブーだと思ってました。

平日のジムでは他人のフリ、週末は恋人同士。
当時チャートにあがっていた
スティービー・ワンダーの
この歌を聴いて、彼が
「僕達の関係はPart-Time Loverだね」
といいました。

私は英語の歌詞なんて
ほとんど聞き取れませんでしたから
くわしい意味など知りませんでしたが、
確かにパートタイムでつきあってるみたいだな
と思いました。
 
(歌詞は今回検索してはじめて知ったのですが
 恋歌ポイントに上げた部分が
 いちばんマッチしてる気がします)

あることから遠距離恋愛になり、
結局上手く関係が続かず
音信が途絶えて、私が振られた形になりました。
泣く泣く、自分のけじめとして
お別れの手紙を書きました。
彼からプレゼントでもらった
名前入りのペンダントを同封して。
それには彼から返事もコメントもありませんでした。

何年かして、彼から「結婚します」と連絡がありました。
もう一生会うこともないと思っていたけど、
彼のほうにも、私に何かしらの思いがあって
けじめをつけたかったんだろうと
いいように解釈してます。

みなさーん、
大好きな英語の歌の時間です。
大好きなスティービーですよ〜。

英語の歌詞って、
すごく巧みなんですよね。
単語一語の意味が豊かというか‥‥。
外国語だから勝手に深読みしてしまうのかなぁ。

私も、相手の会社の出口数メートル先で
待ったりしていました。
いっしょに休暇を取って結局ばれましたけれども。
(ばれて結婚しました)

でも、何年も音沙汰なしだったのに
「結婚します」という連絡だけをする心境って
わからないなぁ。
やっぱり「元気だよ」とか言いたかったのかな?

あ、そのスガノの「ばれた」原因の一端は
ぼくにあるんですけどね。
まさか○○くんとつきあってるなんて
ぜっんぜん思わなかったんで、
ぼく「スガノがラスベガスに
   旅行に行くんですよ、来週」
取引先の人
  「おや、△社の○○さんもたしか、
   同じくらいの時期に
   ラスベガスに行くらしいですよ」
ぼく「ありゃ、向こうでばったり会ったら、
   やだねー! あはは! ね、スガノ」
そのときスガノが真っ青になって
オフィスから出ていったのでした。
ごめんね。あ、ていうか、
ぼく、キューピッド?

そういう話じゃないか。

英語の歌詞読みました。
不倫、というより、浮気、な感じ!
あっかるいんだよね、なんだか。
ワン切り電話やライトの点滅を暗号にしたり
伝言は男友達経由だったり
そしてそれを妙に楽しんでたり。
最後に、主人公の正式な彼女も
また浮気してたみたいってわかる、
おちのついた歌詞。

まぁ、ふたりが同時期に行くのが、
北海道とか京都とか軽井沢とかなら
「おや、偶然だねぇ」ってなことにも
なりそうなもんだけど、
なにしろ、「ラスベガス」だからねぇ。
そりゃ、おかしいわ。バレるわ。

そんな話はさておき、
この投稿の世界観を決定づけている
重要なキーワードは、
「エアロビクス」だと思いませんか。

いや、もう、それがでてきた瞬間、
そこに広がる世界は
80年代独特の色合いにフィックスされます。
ビデオっぽい映像、妙なソフトフォーカス、
エアブラシみたいな立体感、
ショッキングピンクとバイオレット。

ああ、こんな気分は、
フィジカルでホワット・ア・フィーリング!

永田さんのいう、
「フィジカル」は
オリビア・ニュートンジョンの楽曲。
「ホワット・ア・フィーリング」は、
アイリーン・キャラのヒット曲にして
映画『フラッシュダンス』の主題歌です。
ビバ、80年代!

いやはや、それにしても、
同僚である、いち女性編集者の、
結婚のなれそめというかなんというか、
そのあたりのプライベートな事実を
ここまで具体的に公開することになるとは‥‥。
それを自然とさせてしまう
特殊なコンテンツに育ったということですよね。
すごいことです。
この成長はとりもなおさず、
みなさんの高品質な投稿のおかげです。

さて、
連続更新を続けてきた年末年始特集は、
本日までとなりました。
毎日のお付き合い、ありがとうございました。

いや、でもね、
正直けっこうぼくら、がんばりました。
なにしろ投稿がすべて「一球入魂」ですから。
こちらも生半可な対応はできません。
1本1本、がちんこの、
ぶつかり稽古をさせていただいた気持ちです。
ごっつぁんです。
すこし足腰がつよくなった気がします。

これからはまた、
水曜と土曜の週2回更新ペースに戻りますね。
‥‥ということは、次の更新はあさって?!
いいと思います。
恋と、恋歌の話なら、いくらでも!
明後日、またお会いしましょう!!

2012-01-09-MON

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