いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

青春まっただ中の男子の恋心を、
学んでいたのでしょう。
(投稿者・葛西聖子)

『あの娘ぼくが
 ロングシュート決めたら
 どんな顔するだろう』
 歌/岡村靖幸

 1990年(平成2年)

My恋歌ポイント

 寂しくて悲しくてつらいことばかりならば
 あきらめてかまわない
 大事なことはそんなんじゃない

なぜか後輩(男子)達から
恋の相談を持ちかけられることが多かった私。
すんなりうまくいく子ももちろんいましたが、
だいたいはあの手この手で
意中の彼女にアタックするも撃沈。
涙に暮れる後輩を飲みに連れて行き、締めにカラオケへ。
そこで必ず私が歌ったのがこの歌でした。

今まで諦めるな、と言い続けてきたけど、
実は「あきらめてかまわない」のだよ。

青春って1、2、3、ジャンプ
暴れまくってる情熱
青春って1、2、3、ジャンプ
あの娘だけの汗まみれのスター

おまえはいい男だから、
きっと誰かのスターになれるはず。
だからこれを糧に、
また思いきりジャンプして次のステップに進め!
そんな思いをこめて歌ったものでした。
今思えば、私自身、青春まっただ中の男子の恋心を、
岡村ちゃんの歌詞から学んでいたのでしょう。
実らぬ恋に悩んでいた後輩たちは、
今や立派なお父さんとなりました。
今でもこの歌を聴くと、
その頃の後輩たちの「けなげな恋」が浮かんで
胸がキュンとするのです。

これはまた、
いままでにない視点からの恋歌。
振られた後輩の男の子への、応援歌。

きっといまの時代の歌なら、
もっともっとわかりやすい
「がんばれ!」な歌になるんでしょうけど、
この、独特のねじれ具合が、
なんていうか、逆にリアリティー。

たとえば、中島みゆきさんの歌う、
女性目線の「女歌」があるのなら、
男が歌う、男性目線の「男歌」って、
岡村靖幸さんの歌かもしれないなぁと
ちょっと思った。

(葛西聖子)さん!
たのもしい先輩!
なかなかいないですよ、
後輩男子から恋の相談を持ちかけられる
キャラクターの女子って。
後輩男子たちがうらやましいくらい。
その男子たちの、不器用な恋の数々が
まるごと(葛西聖子)さんの
思い出になっているんですね。

“岡村ちゃん”を経過してないものだから
あらためてググったり歌詞読んだりしてみて
けっこう驚いている武井です。
歌詞集とかないのかな、ないのか。
まとめて読んでみたいなあ。
あ、聴けばいいのか!

そうだよ、聴けばいいんだよ!
岡村靖幸さんの魅力に
どんどんハマっていっている
くちずさみ委員会の我々です。

後輩男子たちが
岡村さんの歌詞とカブってきますねぇ。
涙に暮れているところに
「実はあきらめていい」と言ってくれる先輩、
すばらしい。
こういう「男の歌詞」を
若くしてわかっていた(葛西聖子)さん、
すばらしい。
そして、みんな立派なお父さんになってる!
言うことなすびです。

言うことなすび‥‥(笑)。
齢を重ねると、こういう言葉選びが
どんどんゆかいになってきます。
すばらしいよ、スガニー。

それはともかく、そうなんです、
なぜだかわれわれ4人ともエアポケットのように
“岡村ちゃん”を経過してないんですよね。

そんなわれわれも、
“岡村ちゃん”って、どうやらものすごいらい、
ということがじわじわとわかってきました。
最近のPVとか、すごいです。
この曲も、いい歌詞だなぁ。
アレンジが、たのしいたのしい。
複雑なアイデアが積み重ねられているイメージです。

落ち込む後輩を歌ではげます(葛西聖子)さん、
ほんとにブラボー。
“岡村ちゃん”のむつかしい曲を、
相手の心を揺さぶるように歌えるわけですから、
(葛西聖子)さんの歌唱力・表現力は
かなりのものとみました。

ぼくらが知らない、すばらしい恋歌も、
みなさん教えてくださいね。
ご自分の思い出もいっしょに書き添えて。
ことしもどんどん、
お手紙(メール)、お待ちしてまーーーす。

2012-01-01-SUN

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