いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

ずーっと、ずーっと、
片想いでした。
(投稿者・べにお)

『片想い』
 歌/浜田省吾
 
1979年(昭和54年)

My恋歌ポイント

 ああせめて 一度だけでも
 その愛しい腕の中で
 「このままそばにいて 夜があけるまで」
 と 泣けたなら…

大学時代、
とんでもなく好きになった先輩がいました。
笑顔が素敵で、木訥で、純情で‥‥
3年間恋い焦がれました。
デートに誘うと付き合ってくれるし、
下宿に行きたいといっても
「いいよ」と招待してくれる。
周りのみんなからは
付き合っていると思われていましたが、
実は何度も告白して、
何度もふられていました。
「恥ずかしいけど、
 まだ初恋もしてないんだ」
「これは恋愛とは違うと思う」って。
ずーっと、ずーっと、片想いでした。

恋愛相談をしていた
別の先輩の家に泊まった時、
その先輩の腕に抱きしめられながら、
この歌を思っていました。
この腕じゃない…。
結局、木訥先輩は無事初恋を経験し、
私は正式にふられたのです。

「片想い」を聞くと、
青春時代の濃い恋愛感情が思い出されて、
未だにドキドキしてしまいます。
若かったなー。真剣だったなー。
いじらしかったなー、自分。  

意外にこれまでなかった
浜田省吾さんの一曲。

じつは我々4人、
話してみたところ、
誰も浜田省吾さんを
通ってなかったんですよねー。

でも、
「友だちのなかに
 すごく浜田省吾ファンがいた」
というあたりも共通で、
その友だちの部屋で
聴いたりはしてたんですけど。

投稿は、まさに「片想い」という
切ない感じではじまったものの、
中盤からの意外な展開に
驚かされました。

「この腕じゃない…。」
ってすごいね!

ジュディ・オング「魅せられて」か!
あるいは百恵ちゃんの
「イミテーション・ゴールド」か!
とも思ったけど、それともちょっと
(べにお)さんの
シチュエーションはちがうね。

すんません、ハマショーよく知らないんです。
知らないのにハマショーと
略称で呼んじゃうのってヘン?

木訥先輩!
初恋もしてないなんて。
コノヤロー!!

とんでもなく好きになっちゃうことって
ありますよね。
とんでもなく好きになった相手が、
その本人をおなじくらい、みんな
とんでもなく好きになってくれ。
かなわぬ願いです。

そしてやっぱり
「相談した別の先輩」の
くだりがすごいです。

投稿いただいたメールを読んでいると、
ときどきあまりにも思わぬ展開に
ひっくり返りそうになることがあります。
この投稿も、そのタイプ。
「別の先輩の家に泊まった時」
というフレーズがひょっこりあらわれて
もう、びっくりですよ。
でも、リアルっていうのは
そういうことだよなあと思います。
予断を許さぬ、スリリングな投稿でした。

浜田省吾さんは、そう、
たまたまぼくらが通らなかっただけで、
たくさんの人にくちずさまれている
アーティストですよね。
高校の同級生が大好きで、
カラオケでかならず歌うんです。
泣きながら歌っていたこともあったっけ。
あいつにとっての「恋歌」なんだろうなぁ。

2011-08-15-MON
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