KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百八・・・動物使い

小林 「今日やな」
北小岩 「確認いたします」

がさがさ

北小岩 「え〜と、
 昨日が『何気なく女湯を
 のぞけないか確かめに行った日』。
 明日が『強風でスカートが
 めくれないか見に行く日』」
小林 「まあな」
北小岩 「ということは、
 やはり間違いございません」

今日は『女人禁制動物使いの日』なのである。
先生はその審査員として招かれている。

会場に到着すると、様々な動物を連れた
怪しげな男たちがスタンバイしていた。

司会 「では開始です!」

会場本部である掘立小屋の向こうには、
OLたちが住む女子寮がある。

巨大なフンコロガシを持った男が言う。

フンコ
ロガシ
を持っ
た男
「俺のは時間がかかるから、
 早めにおいてくるよ」
キツツ
キを肩
に乗せ
た男
「じゃあ、俺からいこうか」

ばさばさばさ

キツツキを空に放った。

北小岩 「まっすぐ女子寮のベランダに
 飛んでいきました」
小林 「成功するんかいな」

どういうことかといえば、
こういうことである。

北小岩 「ベランダには、色とりどりの
 エッチなパンティが
 干してあるのでございますね」
小林 「動物使いたちが、
 動物にそのパンティを
 盗んでこさせるという手筈や」

女人禁制が気になっていたが、
やはりろくでもないことだった。

北小岩 「キツツキが
 パンティにとまりました」

コツコツコツコツ

小林 「パンティの秘所が
 あたる部分を
 つつき始めたようやな」

つついただけで、
持ってくることはできなかった。

小林 「フンコロガシはどや?」

コロコロコロ

風で落ちた丸まったパンティを
必死に転がしているようだが、
まだ時間がかかるだろう。

にょろにょろ

いつの間にかヘビが這ってきた。

北小岩 「胴体がパンティ型に
 膨らんでおります!」

げろ

小林 「むっ!
 大量のパンティを
 吐き出した。
 優勝は蛇や!」

動物使いというから
どんな技が繰り出されるのかと期待したが、
期待するだけ無駄であった。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2018-04-29-SUN

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