KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百七・・・おじさん

ぽか〜ん

小林 「おだやかな一日やな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「丘でおやじたちが
 昼寝しとるな」
北小岩 「気持ちよさそうで
 ございますね」
小林 「ふわ〜。
 俺まで眠くなってきたわ」
北小岩 「ふわ〜。
 わたくしもでございます」

そののどかさを粉々にしたのは。

ドッドッドッ

小林 「丘の向こうから
 隣町のクソガキどもが
 やってきたな」
北小岩 「嫌な予感がいたします」
クソ
ガキA
「この町のおっさんたち、
 だせえよな」
クソ
ガキB
「ムカムカしてくるよな」
クソ
ガキA
「こんなところに
 ボーリングの玉が
 ふたつ落ちてるぞ」
クソ
ガキB
「ちょうどいい。
 おっさんふたりが寝てるから、
 ここから股間をめがけて
 転がしてやれ」
クソ
ガキA
「小せえちんちんを、
 潰してやろうぜ」

ゴロゴロ

キーン

おじ
さんA
「痛え!
 何があったんだ!!」
おじ
さんB
「潰れた!
 隕石が落ちたのか!!」
クソ
ガキ
A&B
「あははは」

その刹那・・・。

女性A 「誰か助けて〜〜〜!」
女性B 「わんちゃんが〜〜〜!」

洗面器に乗った子犬が川を流れてくる。

クソ
ガキA
「けっ」
クソ
ガキB
「しかとしようぜ」

だだだだっ

金玉を押さえながら川岸まで疾走したのは、
おじさんたちだった。
おじさんたちはズボンを下げ
ふんどしをほどくと、おたがいのふんどしを
結んで長くし、流れにのせた。

北小岩 「ふんどしのところに、
 子犬さんが流れてきます」

ガシッ

子犬は必死にふんどしを噛んだ。

おじさんたちも必死にふんどしを引いた。
二人とも下半身丸出しである。

おじさんたちの奮闘で、
子犬と洗面器は川岸までたどり着いた。

クソ
ガキA
「小せえちんちんだな!」
クソ
ガキB
「あはははは」

女性たちは子犬を抱き上げると。

女性A 「ありがとうございました」
女性B 「私たちの恩人です。
 二人ともおちんちんは
 小さいけど素敵です♥」

いざという時、
小さいちんちんをバカにされようが構わず行動する。
先生の町には、ちんちんは立派ではないが、
心が立派なおじさんがたくさんいる。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2018-04-22-SUN

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