KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百・・・更地

小林 「二丁目の角に
 大きな屋敷があったな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「昨日、二丁目に用があってな」
北小岩 「どのような御用でございますか」
小林 「えげつないパンティが
 落ちているとの
 情報をつかんだんや」
北小岩 「すぐに駆けつけたわけですね」
小林 「ああ。
 そういう時だけ
 俺は遠視になるやろ」
北小岩 「はい」
小林 「300メートル先にある
 パンティを発見したんや」
北小岩 「さすがでございます」
小林 「俺は猛ダッシュをかけた」
北小岩 「当然でございます」
小林 「だがな、すけべライバルの
 薄版津好男(うすぱんつすきお)が
 おるやろ」
北小岩 「強敵でございますね」
小林 「奴がシェパードを放ったんや」
北小岩 「えっ」
小林 「さすがに韋駄天の俺でも
 シェパードにはかなわんな。
 シェパードはパンティを
 咥えたまま
 俺を威嚇したわ」


一瞬、薄版津好男氏が悪に見えるが、
結局どうでもよい話であろう。

北小岩 「ところで大きなお屋敷は」
小林 「更地になっとったんや」
北小岩 「何かできるのでしょうか」
小林 「それが妙な噂を聞いてな」

二人は噂を確かめに屋敷跡へ。

北小岩 「向こうから
 Tシャツにミニスカートの
 女性が参ります」
小林 「シャツに
 『NOパンティ』と書いてあるな」
北小岩 「手に大きな
 おちんちん状のものを
 もっております」

女性は敷地におちんちん状のものを置く。

北小岩 「もし」


ダダッ

全力疾走で去ってしまった。

翌日も師弟が更地で待っていると、
昨日の女性がひと回り大きな
おちんちん状のものを置いた。
シャツには『NOパンティNO』と書かれている。

NOパンティなら、
パンティを履いていないことだと思うのだが、
『NOパンティNO』は
NOパンティではいけませんということだろうか。
謎は深まるばかりである。

ここで話を終わらせると
なぜおちんちん状のものを置いているのか
わからないが、ここで話は終わるのである。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2018-03-04-SUN

BACK
戻る