KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百九拾八・・・埃

ゆる〜

北小岩 「今日は寒さが
 ゆるいようでございますね」

じ〜い

北小岩 「おちんちんも
 縮んでいないようで
 ございます。
 では始動でございます」

シュッシュッ

北小岩 「たまには、
 はたきをかけねばなりませんね」

シュッシュッシュッ

北小岩 「それにしても先生の書棚は、
 拾ったり、
 がめてきたエロ本で
 いっぱいでございます」

シュッ

ゴホッゴホッ

北小岩 「もの凄い埃でございます〜」
小林 「掃除か。
 関心やな」
北小岩 「いつの間にか
 埃が溜まっております」
小林 「そやな」
北小岩 「お金が貯まるわけがない
 わたくしたちにとりまして、
 溜まっていただける埃は
 財産ともいえるので
 ございましょうか」
小林 「そうともいえんな。
 恥垢はどや」
北小岩 「はっ。
 確かに財産ではございません」

相変わらず価値のない会話である。

北小岩 「それにしても、
 埃の正体は何なのでしょうか」
小林 「衣服などの
 微細なくずといわれとるが、
 それだけではない気がするな。
 ほんとのところを
 確かめんといかんな」

ぷ〜っ

二人はこぶしを口に当て、
おならのような音を出して
埃に詳しい人の家に向かった。

とんとん

北小岩 「こんにちは。
 わたくしたち、
 埃の成分について
 おうかがいするために
 参りました」
小林 「衣服がないところにも、
 埃が落ちている気がするんやが」
埃に
詳しい
「そのことですね。
 もちろん衣服などのかけらが
 原因のこともありますが、
 私の研究では
 それはほんの一部ですよ」
北小岩 「と申しますと」
埃に
詳しい
「ほとんどは、
 性欲のかけらですよ」
北小岩 「性欲のかけら?」
埃に
詳しい
「もし埃を
 69年間積もらせたとします。
 するとこうなります」
小林 「むっ!」

埃に詳しい人が見せた写真には、
巨大なちんちんの形をした埃の姿があった。
 
埃成分の大半が性欲かどうかは、
現代の科学ではまだ白黒つけられないであろう。
今後の科学の進歩を待つこととする。

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2018-02-18-SUN

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