KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百八拾八・・イルミネーション

ガタッ

「郵便です」
北小岩 「はい」

サッ

北小岩 「この郵便は!
 先生!」
小林 「なんや」
北小岩 「券が届いてしまいました」
小林 「エロ本の
 無料交換券でも来たんか」
北小岩 「近いような気もしますが、
 違います」
小林 「もしや!」
北小岩 「はい。
 もしやでございます」
小林 「げげげ〜っ!」
北小岩 「うふふ」
小林 「お前、
 うれしそうやないか」
北小岩 「めっそうもございません」
小林 「余裕こいてられるのも
 今のうちやな」
北小岩 「と申しますと」
小林 「昨日、
 お前にも来とったんや」
北小岩 「えっ?」
小林 「どや!」
北小岩 「うげげげげ〜!
 確かにイルミネーション券で
 ございます!」

イルミネーション券とは、
いったい何であろうか。
その夜師弟は、町の広場へ。
すでに男たちが69人ほど、
まぬけな面で立っていた。

イルミ
ネーシ
ョンの
管理人
「そろったな。
 ではふるちんになって
 横になれ!」

師弟も従う。

イルミ
ネーシ
ョンの
管理人
「ミニもみの木を配るから、
 それでもみもみして
 屹立させて、
 ちんツリーを作れ。
 そうしたら、
 イルミネーションで
 ツリーをきれいにしてやる!」

そう。イルミネーション券とはこの季節、
町の女たちを喜ばせるために、
ちんツリーに電気装飾させられる券なのだ。
持ち回りなのであるが、
あまりに過酷なため
男たちはみな恐れているのだ。

イルミ
ネーシ
ョンの
管理人
「できたか。
 それでは玉に、
 豆電球をつけるぞ。
 おいそこのやつ、
 お前ちんちんが縮こまって
 見えねえじゃねえか」


先生のブツを凝視する。

イルミ
ネーシ
ョンの
管理人
「わりいわりい。
 縮こまってるんじゃなくて、
 もともと極小なんだな。
 じゃあ、電源入れるぞ!」

パッ

仰向けに寝た男たちのちんツリーに
イルミネーションが灯った。

男たちは明け方までそうしていなければならず、
イチモツが凍傷になるものもいる。

女たち 「わあ、キレイ!」


この町の女たちも、どうかしてる。

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2017-12-10-SUN

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