KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百八拾弐・・・ブーメラン

北小岩 「凄いでございます!」
小林 「ただ普通にこいた屁とは、
 確実に違うわな」
北小岩 「ブーメランに
 なっておりますね」

どういうことだろう。
実は先生の町の隣の隣の隣の隣町に、
こいた屁をブーメランのように
再び自分の方に呼び寄せられる男がいるのだった。

北小岩 「ブーメランの神様、
 わたくしたちに
 その技を伝授ください」
ブーメ
ランの
神様
「素人が手を出すと、
 厳しいことになるぞ」
北小岩 「修行とは、
 常に厳しいものでございます。
 ぜひ!」
ブーメ
ランの
神様
「それだけの覚悟があるんだな」
北小岩 「はい」
ブーメ
ランの
神様
「ケツの穴をどう動かすか。
 それにすべてがかかっとる」
北小岩 「カッコいいですね」
ブーメ
ランの
神様
「まず、
 スクワットのように膝を曲げる」
北小岩 「はい」
ブーメ
ランの
神様
「ケツの穴を
 地面に落とすように下げる」
北小岩 「こんな感じでございましょうか」

ブーメ
ランの
神様
「お前、
 なかなか飲み込みが早いな」
北小岩 「ありがとうございます」
ブーメ
ランの
神様
「だがここからだな。
 そのまま屁をこいても、
 ワンウェイになる」
北小岩 「ワンウェイ?」
ブーメ
ランの
神様
「でたきりで永久に戻らん。
 そこでケツの穴のひねりが
 ポイントとなる」
北小岩 「どのようにするので
 ございますか」
ブーメ
ランの
神様
「ケツの穴を四回転半ひねり、
 ケツを引くのではなく、
 ケツの穴のみを引いて
 屁を呼び戻すようにする」
北小岩 「奥が深いでございます」
ブーメ
ランの
神様
「死ぬ気でやれば、
 一度でも何とかなる。
 やってみい!」
北小岩 「かりこまりました!」

死ぬ気でやるようなことでは
ない気もするのだが。

ブーメ
ランの
神様
「屁をこきながら、
 一回転! 二回転! 三回転!」
北小岩 「一回転! 二回転! 三回転!」
ブーメ
ランの
神様
「四回転半! 引け〜〜〜!」
北小岩 「引きました!」

ぷ〜〜〜〜〜〜しゅぷ〜〜〜〜〜〜。

北小岩 「おならが
 戻ってまいりました!」
ブーメ
ランの
神様
「そこのヤツも!
 屁をこきながら、
 一回転! 二回転! 三回転!」
小林 「一回転! 二回転! 三回転!」
ブーメ
ランの
神様
「四回転半! 引け〜〜〜!」
小林 「引いたで!」

ぷ〜〜〜〜〜〜しゅぷ〜〜〜〜〜〜。

小林 「屁が戻ってきたわ!」


しかし翌日、二人は何度も大便をもらした。
ブーメランの神様の言、
「素人が手を出すと、厳しいことになるぞ」
という意味はこういうことだった。
屁のブーメランをすると、
お尻の穴が壊れちゃうんですね。

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2017-10-29-SUN

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