KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百拾伍・・・ウェアデザイナー

北小岩 「町一番のべっぴんさんが、
 ウェアデザイナーに
 なられたのでございますか」
ウェアに
詳しい人
「そうですね」
小林 「男物の服があれば、
 男たちがこぞって買いに行くやろな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「主にどんな服をつくっとるんや?」
ウェアに
詳しい人
「それが
 普通の服ではないようなのです」
北小岩 「と申しますと」
ウェアに
詳しい人
「おちんちん専用の服らしいです。
 おちんちんウェアデザイナーですね」
北小岩 「なんと!」
小林 「それは別の意味で
 男らに人気を博すな」
北小岩 「べっぴんさんは、
 誰のイチモツを想定して
 服をつくっているのですか」
「婚約者らしいです」
北小岩 「嫉妬してしまいますね」
小林 「くやしいが、
 そやつに話を聞いてみるか」

師弟はふにゃちんのような顔で、
婚約者の家を訪れた。

小林 「ずいぶんかわいらしい服が
 ならんどるな」
北小岩 「メキシカンスタイルに
 タキシード、
 アロハに紋付き袴も
 ございます」

婚約者 「そうですね。
 僕のブツで型をとり、
 つくってくれます」
小林 「お前のちんこをいじりながら
 デザインしとるのか」
婚約者 「もちろんですよ」

師弟の形相が、般若になった。

婚約者 「でっ、
 でもいいことばかりではないですよ」
小林 「なんや!
 言うてみい!!」
婚約者 「私のブツは
 調子が悪い時もあります。
 そんな時は彼女が
 うまくつくれなくて激怒します」
北小岩 「それでどうなるので
 ございますか!」
婚約者 「寝てしまったおちんちんが」
北小岩 「寝てしまったおちんちんが?」
婚約者 「白装束にされてしまうのです」
北小岩 「白装束!」
婚約者 「亀さんの上の方には、
 三角の白い布を
 つけられてしまいます」
小林&
北小岩
「・・・」

べっぴんさんにイチモツをいじられながら、
服をつくってもらうのは幸せなことだろう。
しかし、元気がなくなったからといって、
白装束に三角の白布をつけられたら、
ブツがご臨終になってしまいかねないであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2016-07-17-SUN

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