KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百拾・・・とある楽園

小林 「梅雨やな」
北小岩 「毎年わたくしたちの股間は
 蒸れてしまいますね」
小林 「後手後手にまわったのが甘かったな」
北小岩 「そんな気もいたします」
小林 「ちんちんがこんにちはをするギリギリの
 ところまでズボンを下ろして散歩し、
 風通しをよくする必要があるな」
北小岩 「そうでございますね。
 おやっ、
 こんなところに妙な矢印がございます。
 この道は毎日通っておりますが、
 初めて拝見いたしました」
小林 「どう思う」
北小岩 「この矢印は通常とは異なる趣を感じます」
小林 「鋭い考察やな」
北小岩 「矢印の先が丸みを帯びております」
小林 「それは男としては、
 かなり大きなポイントや」

どのような矢印状のものなのか。

北小岩 「矢印のかわりに、
 おちんちんで方向を示しております」

そんなことだろうと思ったが、やはりそうであった。

小林 「それを何とみる」
北小岩 「気持ちのいいことが
 待っているのではないでしょうか」
小林 「アグリーや」

二人はおちんちんが指す方向に、ひたすら歩いていった。

北小岩 「亀がたくさん生息している、
 通称亀の頭池のまわりに
 囲いができております」
小林 「怪しいな」
北小岩 「中で気持ちのよいサービスが
 行われているのではございませんか」
小林 「アグリーや」

二人は小さなドアを開け、中に入る。

小林 「なんや、これは!」
北小岩 「男の方たちが、
 亀を出して寝そべっております」
小林 「男の亀たちの横で、
 本物の亀たちも仲良く日光浴しとるな」

北小岩 「おちんちんに、
 甲羅をつけている方もいらっしゃいます」

小林 「この光景をなんとみる」
北小岩 「ひと言で言えば、亀の楽園でしょうか」
小林 「決してうらやましい光景ではない。
 しかし、亀の楽園であることだけは確かや」
世の中には様々な楽園がある。
この楽園は美しいとはいえないが、
独特ののどかさが漂っている事だけは確かである。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2016-06-12-SUN

BACK
戻る