KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百九拾七・・・京都の隣

小林 「川沿いに桜が咲いとるな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「河津桜の仲間かもしれんな。
 桜の花びらを観て、
 お前は何を思う」
北小岩 「ある種のはかなさで
 ございますね」
小林 「本気か。
 心の奥ひだで考えてみい」
北小岩 「はっ。
 桜の花びらは必ず散ります。
 散るということは、
 地面に落ちるということです」
小林 「そや」
北小岩 「つまりミニスカートの女性が
 その上を歩いた場合、
 のぞけるということでございます」
小林 「うむ。
 女は花びらに愛がある。
 つまり愛された上に
 のぞけるというこっちゃ」
北小岩 「わたくしが
 ひよっこでございました」
小林 「それはええ。
 乗車券は忘れとらんな」
北小岩 「はい。
 京都行きのものがここに」

先生がエロ本を介して懇意にしている社長が
出張予定だったのだが、
おちんちんがかゆいという理由で
取りやめとなり、券が二枚回ってきたのだ。

ガタゴト

小林 「もうすぐ京都やな」

ぎゅぎゅ〜ん

北小岩 「まっすぐが京都のはずなのに、
 それていきます」

ぷしゅ〜

「チン京都〜、
 チン京都〜」

小林 「余計なものが
 ぶら下がっているようやが、
 着いてしまったものは仕方ない」
北小岩 「先生、あちらで
 金閣寺の決闘が
 あるようでございます」
小林 「金閣寺の決闘?
 何だかわからんが、
 行ってみるか」

二人が間抜け面して歩いていると。

ご〜〜〜〜〜!

北小岩 「うわ〜〜〜!
 両側から超巨大な金かくしが、
 私たちを挟み撃ちしようと
 しております!」
小林 「逃げろ!」


ご〜〜〜〜〜ん!
がっしゃ〜〜〜ん!

北小岩 「危なく挟まれるところでした。
 金閣寺ではなく、
 金かくしという
 ベタなものでございましたね」
小林 「あそこに
 『清くない清水寺』の
 立て看板があります」

とてつもなくエッチそうな男が
手招きをしている。

とてつ
もなく
エッチ
そうな男
「清水の舞台から
 飛び降りる必要などございません。
 ここは清水の舞台を
 のぞくところです」
北小岩 「と申しますと」
とてつ
もなく
エッチ
そうな男
「みなさんを床の下にお連れします。
 床がマジックミラーに
 なっているので、
 パンティをうはうは拝めますよ」
小林&
北小岩
「・・・」


たまにはしみじみとした趣を
味わおうと思った二人であったが、
それを京都は許してくれない。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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postman@1101.comに送ってください。

2016-03-13-SUN

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