KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百八拾伍・・・おかわり

ふう〜
小林 「息が白いな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「男の息は白くてええ。
 だが女はどや」
北小岩 「白というのは
 あまり芸がない気がいたします」
小林 「女の吐く息が
 美しい桃色やったらどや」
北小岩 「とても愛しく感じますね」
小林 「そやろ。
 男は抱きしめたくなるし、
 女は抱きしめられたくなるやろな」

確かに冬、女性の息が桃色だったら、
かわいらしい気もする。
しかし、先生のようなチン男に
抱きしめられたくなる女性はおらず、
鋼鉄製の靴で金的を蹴られるのがおちであろう。

小林 「冷えてきたな」
北小岩 「トイレ休憩をとらねば、
 悲惨なことになりそうです」
小林 「俺も膀胱が
 ヨーヨーのようになっとるわ」

わかるようなわからないような表現である。

小林 「とにかく放尿せにゃならんな」

二人はおんぼろな公衆便所にすべりこんだ。

じょぼじょぼ

小林 「ふう、気持ちええな」

じょぼじょぼ

小林 「どや、出とるか」

じょぼじょぼ

北小岩 「かなり調子がいいようでございます」
小林 「それはええこっちゃ」

たらたら しゅっしゅっ

北小岩 「放尿完了いたしました」
小林 「俺もや。
 便所も冷えるから早く出よ」

その刹那、便器が何かをしゃべりかけた。

便器 「おかわり!」

小林 「なんや!」
便器 「おかわり!」
北小岩 「おかわりと言われましても、
 もう出きってしまいました」
便器 「おかわり!」

ビュン ガチ ガチ ガチ ガチ

壁から手枷足枷が出て、
先生と弟子の手足が固定された。

便器 「おかわり!」


便器は小便のおかわりをしてもらうまで、
決して二人を離そうとはしない。
とはいえ出きってしまった後に
一定量の小便を出すのは至難の業である。

師弟は長時間拘束され、
おちんちんが風邪をひいてしまったという。

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2015-12-20-SUN

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