KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百七拾九・・・あはれ蚊

もわ〜ん もわ〜ん

小林 「どや」
北小岩 「なかなかいい感じでございます」
小林 「だいぶぬるんできたな」
北小岩 「効果が期待できますね」
小林 「俺たちの
 巨大すぎるイチモツを、
 一番多くおがんでいるのは、
 女やないな」
北小岩 「そういうところが
 わたくしたち、
 益荒男でございますね」

どういうことであろう。
この季節、冷え込み始めているとはいえ、
意外にイチモツがイカ臭くなるのであるから。

北小岩 「日干しにするのでございますが、
 やはりお天道様が
 わたくしたちのイチモツを、
 誰よりも見守って
 くださるのですね」

お天道様にとって、
これほど迷惑なこともないであろう。

ぶ〜ん

北小岩 「蚊でございます。
 ブツをめがけて
 飛んでまいります」

思わずつぶそうとすると。

小林 「やめとけ、あはれ蚊や。
 みじめなもんや。
 いくらなんでも、
 ああはなりたくないわな」
北小岩 「そうでございますね。
 この世の中でも、
 特別に情けない生き物で
 ございますね。
 生き恥をさらしているといっても、
 過言ではございません。
 この後どちらへ向かうのか、
 ついていってやりましょう」

二人が後を追うと。

ぶ〜ん

北小岩 「女湯に入っていきました」
小林 「聞き耳をたてるんや」

ぶ〜ん

うら若き
女性
「蚊が飛んできたわ」

うら若き
女性の
お母
さん

「そうね」
うら若き
女性
「わっ、乳首に止まった!」

つぶそうと手が伸びる。

うら若き
女性の
お母さん
「あはれ蚊よ。
 血を吸う元気もないわよ。
 やめときなさい」


ぶ〜ん

うら若き
女性
「きゃ〜〜〜!」
うら若き
女性の
お母さん
「どうしたの!」
うら若き
女性
「私の大切なところに
 止まったの!」
うら若き
女性の
お母さん
「血を吸い始めるまで
 我慢しなさい」
うら若き
女性
「まだ誰にも
 触れさせてないのに!」

ぶ〜ん

蚊が女湯から退出してきた。

北小岩 「先ほどは
 失礼なことを申し上げて、
 大変申し訳ございません」

小林 「俺の間違いやった。
 あなたこそヒーローや」
小林&
北小岩
「ぜひ
 弟子入りさせてください!」

あはれ蚊よりも哀れなもの。
それは間違いなく、
やたらとイカ臭いこのちんかす子弟であろう。

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2015-11-08-SUN

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