KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百七拾八・・・前世

町の
物知り男
「そんなわけですな」
小林 「ほほう!」

先生の目が、猛禽の如く鋭く光る。

北小岩 「それでは
 復唱させていただきます。
 隣町に美人前世占い師が
 現れたのでございますね」
町の
物知り男
「うむ」
北小岩 「その女性は
 机に座って占うのですが、
 下が抜けている机で、
 細い美脚が
 見えるのでございますね」
町の
物知り男
「うむ」
北小岩 「おまけに何日かに一度、
 ミニスカートで
 かなりきわどいパンティが
 見えるのでございますね」
町の
物知り男
「うむ」
北小岩 「さらにひと月に一度、
 パンティを履いていない日が
 あるとの噂なのでございますね」
町の
物知り男
「うむ」
小林 「むっ、何もしないのに
 俺の陰毛が抜けた。
 これは確実に、
 今日パンティを履いていないという
 証や!」

先生と弟子は快足をとばし、
隣町の前世占い師のそばまで駆けつけた。

小林 「ここからが勝負や」

先生と弟子が仰向けになり、
じわじわと前世占い師の机に近づく。

前世
占い師
「私の水晶玉、
 直径が1メートルもあるのよね。
 ちゃんと磨いておかなきゃ。
 あっ」

ゴロンッ

小林 「どや、見えたか!」
北小岩 「先生、
 危ないでございます!」

ドスッ!

キーン!!

小林 「うぎゅわ〜〜〜!」

先生の金の玉を、
直径1メートルの水晶玉が直撃した。

前世
占い師
「大丈夫ですか!」
小林 「大丈夫なわけないやろ!
 潰れたわ!!」

前世
占い師
「申し訳ございません。
 お詫びにあなたの前世を
 無料で見させてください」
小林 「しゃあない。
 見させてやるか。
 俺の前世は
 大きな城に住む王子や。
 美女を何人もはべらせとるやろ」
前世
占い師
「え〜と、あなたの前世、
 江戸時代にはおちんちんでした」
小林 「なに?
 ちんちんやと。
 相当どでかいんやろ」
前世
占い師
「いえ、大きさが、
 ペットボトルのふたぐらいしか
 ありません。
 あっ、
 女の人にちょっかいを出そうとして
 怒りを買い、
 臼の中に入れられました」
小林 「なぬ!」
前世
占い師
「杵を持ち上げ」

グシャッ!

前世
占い師
「思いっきり潰されました!」
小林 「・・・」

先生の前世がおちんちんだったとは驚きである。
しかし、大きさが
ペットボトルのふたぐらいしかないことは、
現世とまったく変わらないのではないでしょうか。

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2015-11-01-SUN

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