KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百六拾四・・・なかよし

し〜ん

縁側で、先生が座禅を組んでいる。

スッスッスッ

バシッ

小林 「うう〜」

警策を打ち下ろしたのは、
弟子の北小岩くんであった。

北小岩 「あなたの股間には、
 雑念がございます」

ちんちんを打たれた先生は、
のたうち回っていたが、
しばらくするとしゃんとした。
雑念を払った先生は。

小林 「そろそろ行くか」
北小岩 「かしこまりました」

二人は河川敷に向かった。

北小岩 「今年は先生のアイデアが
 採用になったと
 うかがっております」
小林 「まあ、当然やろな」

先生たちの住む町では、年に一度、
町の男たちがさらになかよくなるために、
イベントを行うのである。
採用案には、よっちゃんいか一年分の副賞がつく。

北小岩 「随分たくさん人が
 集まっておりますね。
 いったいどのような
 ものなのでしょうか」

弟子が遠くを見る。

北小岩 「延々と何かが続いておりますね」

河原へおりていくと。

北小岩 「むっ!」
小林 「俺が考えたのはこれやな」
北小岩 「すっ、
 凄すぎるでございます!」
小林 「町のガラス職人たちが、
 総力をあげて創り上げたんや」
北小岩 「現代アートの究極といっても、
 過言ではございません」
小林 「そやろ。
 俺の人生の集大成やな」

なんとそれは、
一度に千人が使える超長い尿瓶であった。
どこまでも続くガラス管の横に穴が千個あり、
そこから男らがちんちんを入れて、
同時に放尿するのである。

小林 「お前も仲間に入って、
 なかよくなってこい」
北小岩 「かしこまりました」

弟子はパンツとズボンを下げ、
尿瓶にブツを突っ込む。

北小岩 「千人もいると、壮観でございます」
司会 「ではこれから、
 千人放尿を始めます。
 にょ〜い(尿意)、ドン!」


じょぼじょぼじょぼじょぼ〜〜〜!

尿が注ぎ込まれて、低い方に流れていく。

北小岩 「もの凄い一体感でございます。
 町の男の人たちに、
 とても親近感が湧いてまいります!」

放尿が終わり、
男たちは尿瓶からイチモツを取ろうとすると。

男A 「やばい!抜けない!」
男B 「俺もだ!」

会場は大騒ぎになった。

北小岩 「もしかすると先生は、
 自分の超小さいブツを基準に、
 穴のサイズを注文したのかも
 しれません!」

そうなのである。
男たちは行事のために無理やり押し込んだのだが、
穴が小さすぎて抜けなくなったのである。
そのまま三日間、
男たちは尿瓶にブツを入れて過ごしました。
 

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2015-07-26-SUN

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