KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百四拾伍・・・ヒーロー

小林 「北小岩にとって、
 正義の味方とは誰や」
北小岩 「ウルトラマンでございましょうか」
小林 「俺もやな」
北小岩 「ウルトラマンが登場したのは
 かなり昔のことですが、
 現在はどうなのでございましょうか」
小林 「小耳に挟んだんやがな」
北小岩 「新たなヒーローが
 出てきているのでございますか」
小林 「そうらしいな」
北小岩 「ウルトラマン以上の方なので
 ございましょうか」
小林 「考えようによっては
 そうかもしれんな」
北小岩 「それは楽しみでございます」
小林 「出没する場所は聞いとる。
 いってみよか」

二人は町の繁華街、通称赤貝通りに向かった。

北小岩 「このような町のど真ん中に
 出没するのですか」
小林 「まあ、待ってみよか」
北小岩 「あっ、
 あそこに気が弱そうな中学生と、
 不良がおります」
小林 「あかんな。
 気が弱そうなやつが恐喝されとる」

先生が恐喝をやめさせるべく、
落ちていた枝に犬の糞を刺した。
それを不良に投げつけ、
逃げることで中学生を救うのだ。

不良 「お前、有り金全部だしな」
中学生 「はっ、はい」

その時。

ぎゅ〜〜〜〜〜ん!

不良 「うお〜〜〜!」
ヒーロー 「マンホールマン登場!」

突然不良がのっていたマンホールが、
円筒形の塔が飛び出すように、
天に向かって屹立したのだ。

不良 「助けてくれ!!」

ヒーロー 「弱い者に恐喝するなど
 言語道断!」
不良 「早くおろしてください!
 金輪際、いたしません!!」
北小岩 「マンホールマン、
 かっこいいでございます!」

今度は、道の向こうで
女子中学生がスケ番にからまれている。

ヒーロー 「マンホールマン登場!」
スケ番 「うえ〜〜〜!」

スケ番はマンホールにのったまま上空へ!

空を見上げたマンホールマンの目が光った。

ヒーロー 「パッ、パンティが
 見えとるやんけ!
 それもかなりきわどいやつや!!」

マンホールマンの股間が、
思わずもっこりしてしまった。
騒ぎを聞きつけた警官が駆けつけた。

警官 「何をしてるんだ!」
ヒーロー 「スケ番が恐喝していたので」
警官 「嘘をつけ!
 なんでお前は
 きわどいパンティを見ながら、
 股間を膨らませているんだ!!
 署まできてもらおうか」

ヒーローは
さらにどやどや駆けつけた警官らによって、
連行されてしまった。
それにしても先生の住む町は、
ヒーローまでがかなりくだらない。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2015-03-15-SUN

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