KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百四拾弐・・・補欠

先生宅前の道で、誰かが立ち話をしている。
大したことのない男たちに見える。
誰かと思えば、弟子と幼なじみであった。

幼なじみ 「俺、補欠になったんだよ」
北小岩 「補欠でございますか。
 サッカーか何か、
 始められたのですか」
幼なじみ 「いや、スポーツじゃないんだよ」
北小岩 「まったく想像がつきませんね」
幼なじみ 「俺がなったのは、
 友人の『ちんちんの補欠』
 なんだよ」
北小岩 「なんと!」
幼なじみ 「友人のちんちんが
 使い物にならなくなったと
 するだろ」
北小岩 「はい」
幼なじみ 「その時に俺が補欠として
 出場するんだよ」
北小岩 「そういうことが、
 この世にあり得るので
ございますか」
幼なじみ 「そうだよ」
北小岩 「すでに出場されたのですか」
幼なじみ 「ああ。
 俺の友人の彼女は
 ぱっつんぱっつんの
 いい女なんだけど、
 近頃友人のブツが調子悪くて、
 緊急で夜のお相手をしたんだよ」
北小岩 「うらやましいでございます」

幼なじみ 「思い出すだけでも
 よだれが流れてくる」
小林 「君たちそこで
 何を話しているのかね」
北小岩 「あっ、先生。
 実は幼なじみが」
小林 「今の話、
 聞いてないでもないな」

気持ちのいい思いをする話になると、
瞬時に地獄耳となる。
それが先生である。

小林 「君の知り合いで
 補欠を求めている女性は
 いないかな」
幼なじみ 「ちょうどよかった。
 実は依頼を受けて、
 探していたんですよ」
小林 「仕方ない。
 なってやるとするかな」
幼なじみ 「依頼人の人妻は、
 この近所に住んでいますね」

人妻のもとを訪れた先生は、
補欠契約をかわした。

人妻 「さっそくだけどお願いするわ」
小林 「お安い御用や」

先生がよだれをたらす。

人妻 「夫の股間を見ると
 腹が立って仕方ないから
 竹やりでついたら、
 再起不能になったのよ。
 つまんなくて。
 だから、
 あんたに出場してもらうわ」

ぐさっ!

小林 「うげ〜〜〜!」

人妻は隠し持っていた竹やりで、
先生のいちもつはつらぬかれた。

人妻 「すっきりした!
 補欠になってくれて、
 ありがとう!」

気を失った先生に向かって、
お礼の言葉を述べるのであるが・・・。
男性のみなさまは、
ちんちんの補欠になる場合、
くれぐれもリサーチを重ねて
判断したほうがよさそうです。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2015-02-22-SUN

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