KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百参拾七・・・正月の残滓

小林 「正月からだいぶたったな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「近所をひと回りすれば、
 あまってしまった餅を
 もらえるかもしれんな」
北小岩 「この時期、
 お正月用のお餅が
 カビていたりしますから」
小林 「そこが狙い目やな。
 あまっているなら
 食べてあげないでもない
 ということを
 さりげなくアピールしよか」
北小岩 「では参りましょう」

相変わらずみみっちい師弟ではあるが、
強引に言えば、
生きていく知恵があるという見方も
できるかもしれない。

小林 「まずは三軒先の
 珍宝(ちんぽう)さんの
 家からやな」

トントン

珍宝 「どうぞ!」

ガラッ

北小岩 「先客がいらっしゃいますね。
 あなたさまも、
 お正月のお餅ですか?」
先客 「餅じゃないな。
 正月が終わると、
 見向きもされなくなるものが
 あるだろ。
 それが不憫でな」
北小岩 「どういうことでしょうか」
先客 「例えば羽子板」

言うが早いか先客はパンツをさげ、
手にしている羽子板で思いっきり金玉を打った。

か〜ん! か〜ん!

小林 「むっ!」
北小岩 「おちんちんと金玉が外れ、
 羽根のようになっております!」

先客 「コマにしてもそうだろ」

いつの間にか股間に戻っているちんちんに、
コマのひもを巻きだした。

北小岩 「おちんちんが、
 焼き豚のようになっております」

びゅん

北小岩 「ひもを引きました」

ぐるんぐるん

北小岩 「うわっ!」

男のちんちんが再びとれ、
コマのように回りだしたのである。

北小岩 「わたくし、
 いちもつがこのような勢いで
 回っているところを
 見たことございません」


ゆっくり回っているものでさえ、
見たことはないであろう。

お餅をもらうため
珍宝家を訪れた師弟であったが、
とてつもない光景に遭遇した。
先客のいちもつは恐るべき才能を
持っているといえるのだが、
そんなことができても、なんらうらやましくはない。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2015-01-18-SUN

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