KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百参拾弐・・・カップル用

ぶるる

北小岩 「ふ〜っ。
 もうすっかり冬でございますね」

はらはらはら〜

北小岩 「落ち葉が舞い、
 ほとんど全裸といってもよい木が
 たくさんございます。
 わたくしのモノはといえば」

ビュッ

北小岩 「大変でございます。
 なぜかわたくしの
 イチモツの周りに、
 枯葉がたくさん入っております。
 身に覚えがございません。
 もしかすると、
 わたくしのイチモツは
 このまま枯れてしまうのでは」
小林 「お前、真昼間から
 全裸がどうのイチモツがどうのと、
 変態か」
北小岩 「あっ、先生。
 そうではございません。
 巷がしっかり
 冬になっておりますので、
 わたくしのブツにももしかしたら
 冬が来ているのではないかと思い
 観察してみたのでございますが、
 イチモツが枯葉に
 埋もれていたのでございます」
小林 「心配すんな。
 お前のイチモツなど、
 とっくの昔に枯れておる。
 もちろん、
 小便以外のことで使用することもない」

北小岩くんの股間がなぜ
そのような状況におかれてしまったのかは
謎であるが、結局どうでもいいことであろう。

小林 「それよりも、
 町はずれにちょいと
 変わった店ができたらしい。
 行ってみよか」

二人はにぎりっ屁をしあい、
それを動力として
ちょいと変わった店に向かった。

小林 「ここやな」
北小岩 「奇妙な店名でございますね」

弟子が瞠目したのもむべなるかな。
看板に『カップル屋』と大書されているのだ。

小林 「ともかく入ってみるか」

店には数組のカップルがおり、
何かを試している。

北小岩 「カップル用
 ハンドル&ブレーキという
 商品ですね。
 どういうものか、
 聞いてみたいと思います。
 お店のお方、
 大変申し訳ございませんが、
 カップル用
 ハンドル&ブレーキとは、
 何でございますか」
お店
の方
「ドライブデートする時に、
 ほとんどの場合、
 彼女が助手席に
 座るじゃないですか。
 でも手持無沙汰でしょ。
 だから、彼女も一緒に
 運転できるようにするのが
 この機械なんだ」
北小岩 「どういうことで
 ございましょうか」
お店
の方
「このハンドルからのびている
 ワイヤーを彼のちんちんに
 つけるんだよ。
 彼の運転に合わせ、
 ハンドルを右にきると
 ちんちんが右に、
 左にきると
 ちんちんが左に曲がる。
 そして、ブレーキを踏むと
 ちんちんが圧縮される」
北小岩 「なんと!」
お店
の方
「運転している一体感があると、
 彼女たちからは喜ばれているよ」

小林 「あそこにあるリングはなんや?」
お店
の方
「彼女が彼のちんちんにつける
 リングですね。
 彼が浮気をしようとすると、
 きつく締め上げます。
 一旦締め上げ始めると
 制御できないので、
 ちんちんの運命は
 どうなってしまうかわかりません」
小林&
北小岩
「・・・」


突然現れた『カップル屋』。
カップルにとって有益な店なのかどうか、
現段階ではまだ判断できないであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2014-12-14-SUN

BACK
戻る