KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百伍・・・質

小林 「ぶ〜らぶらぶら」
北小岩 「ぶ〜らぶらぶら」
小林 「ぶ〜らぶらぶらぶらら」
北小岩 「ぶ〜らぶらぶらぶらら。
 んっ?
 うげげっぎょえ〜〜〜!」
小林 「どした!
 だいじょぶか!!」
北小岩 「玉がはずれました!」
小林 「動くなよ」

グキッ! キーン!!

先生が金蹴りを入れると。

北小岩 「もとに戻りました!」

いったいどういうことであろうか。
先生と弟子は、昼12時の時報とともに、
玉袋を引っ張りぶらぶらさせる
『ぶらぶら体操』を日課にしている。
しかし、弟子の北小岩くんが
袋を引っ張りすぎて、
玉がはずれた状態になってしまったのである。

北小岩 「ありがとうございました!」

小林 「うむ。
 ところで今日は
 エロ本の古本市をやっとるな。
 ちょいと寄ってみるか」

阿呆面下げて歩く二人であったが、
会場に到着した刹那、先生の顔色が変わった。

小林 「むっ!
 このエロ本こそ、
 俺が30年間探し続けていた名作
『蜜と壺』や!」
北小岩 「そうでございますか!」
小林 「この機会を逃したら、
 もう一生出会うことは
 ないかもしれん。
 お前、いくら持っとる?」
北小岩 「2円でございます」
小林 「俺の全財産と合わせても、
 4円にしかならんな。
 う〜〜〜ん、
 やっぱり奥の手しかない。
 ついてこい」

向かった先は、質屋であった。

小林 「これでどや!」

質屋の台の上に金玉を出した。

質屋の
親父
「そんなこと言われてもなあ」

先生はぶらぶら体操を長年続けてきたため、
たまにではあるが
玉を取り外せるようになったのだ。

質屋の
親父
「こんな小せえ金玉、
 見たことねえよ」

小林 「男一匹、
 カラダを張っとるんや!」
質屋の
親父
「仕方ねえなあ」

無事、金玉を質に入れ、
念願のエロ本『蜜と壺』を手に入れた。
だが、期限内に金策できず。

小林 「しゃあない。
 男同士、話せばわかるやろ。
 期限を半年先まで
 のばしてもらおか。
 親父、すまん。
 半年後には何とか」
質屋の
親父
「ああ、金玉のことだな。
 流れたよ」
小林 「流れた?
 誰が持ってったんや」
質屋の
親父
「隣町にブタを飼っている人がいて、
 ちょうど餌にいいって
 持ってったよ」

先生は青ざめた顔で隣町へ激走した。
先生の金玉は
ブタの餌になってしまったのか。
そのほうが、いいかもしれないですね。

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2014-06-08-SUN

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