KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百七拾伍・・・目覚まし時計

キンコンカンコーン

遠くから、小学校のチャイムが聞こえる。

「う〜ん」

布団の中で寝ぼけている男がいる。

「こ〜」

パチッ

「はっ、
 うんこをもらす夢を見て目が覚めました。
 危く正夢になるところでございました」

ガラッ

「しまった!」

隣家の時計を見て取り乱したのは、
弟子の北小岩くんであった。

北小岩 「今日は早朝から
 エロ本市でございました。
 極端にえげつない出物が
 あるということで、
 先生のエロ仲間のために
 落札する役を仰せつかり、
 お金も預かって
 いたのでございますが、
 もう誰かの手に
 渡ってしまったことでしょう」
小林 「お前、何やっとったんや」
北小岩 「申し訳ございません。
 しかし、
 先生が今お持ちなのは、
 極端にえげつない出物では
 ないですか」
小林 「そうや。
 懇意にしている
 陰部好男社長
 (いんぶすきおしゃちょう)が
 競り落としてくれとったんや。
 そんでもって俺に
 プレゼントしてくれたから、
 エロ仲間に渡せるわ」
北小岩 「そうでございましたか」
小林 「それにしても、
 今日のような最重要な日に、
 寝坊してはあかんな。
 隣町で今、
 目覚まし時計フェアをやってるから、
 行ってみるか」
北小岩 「はい」

二人は尻の毛を抜くと、その痛さを原動力とし、
フェアへ急いだ。

「いらっしゃいませ」

ミニスカートからパンティが
もろに見えているコンパニオンが
近づいてきた。

北小岩 「わたくし、
 本日朝寝坊してしまい、
 エロ本市に間に合わないという
 失態を演じました」
ミニ
スカート
から
パンティ
がもろに
見えて
いる
コンパ
ニオン
「そうですか。
 では、そこでズボンとパンツを
 脱いで寝てください」
北小岩 「?」
ミニ
スカート
から
パンティ
がもろに
見えて
いる
コンパ
ニオン
「時計の針を
 10分後にセットします。
 あなたは眠くな〜る」

怪しげな液体を含ませたハンカチを
鼻にあてられると、
弟子はすぐに眠りに落ちてしまった。
時計の針といっても、
長針と短針があるわけではない。
銛のように鋭利な長針だけが、
時を刻みつつ、真っ直ぐに金玉を目指すのである。
すぐに10分後はきてしまった。

チッチッチッ グサッ!!!!!!!!!!

北小岩 「うお〜、玉が〜〜〜!」


銛時計とでもいうべき
恐ろしい目覚まし時計の効果は、
想像を絶するほどであった。

ミニ
スカート
から
パンティ
がもろに
見えて
いる
コンパ
ニオン
「次はあなたね。
 では、
 そこでズボンとパンツを脱いで、
 眠くな〜る」

サッサッ すやすやすや・・・

むき出しになっている先生の金玉は、
水の入った卵立てに入れられた。
その容器にはコードがついていて、
10分後に沸騰するようにセットされたのだが、
すぐに10分後はきてしまった。

ぐつぐつぐつぐつ

小林 「うげ〜、玉が〜〜〜!」


先生の金玉は、
あっという間にゆで卵になってしまった。

少し早く起きるだけのことで、
そこまで金玉を危険にさらすなんて、やなこった。

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2013-11-10-SUN

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