KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百四拾七・・・いちご狩り

ぽろぽろぽろ

先生宅の畳に、涙を落とすものがいた。

北小岩 「きっと、
 もっといい人が見つかるでございますよ」
賃保短 「あの人ほど素晴らしい女性は
 いるわけない・・・」(ぽろぽろぽろ)

涙は北小岩くんの友人、
賃保短(ちんぽみじか)氏のものだった。

話を要約してみよう。

賃保氏には恋い焦がれる女性がいた。
思い切って告白し、デートに誘ったところ、
女性はその日いちご狩りに行くとのこと。
自分も連れていってくれるよう頼んだのだが、
あなたのような男は、抜けて部屋の隅で
ほこりにまみれた陰毛と同じぐらい嫌いと
言われてしまったのだ。

しかし、深みにはまった恋心。
一度罵られたぐらいではあきらめきれるはずもなく。

賃保短 「遠くから眺めているだけでも・・・」
北小岩 「わたくしの所持金は2円なので
 とてもいちご狩りに
 お連れすることはできないのですが、
 先生の知り合いのエロ社長に
 頼んでみましょうか」

エロ社長宅を訪れ、インターホンを押すと。

チンポーン

エロ社長 「へそ下三寸真っ黒け〜。誰だ!」
北小岩 「北小岩でございます」
エロ社長 「おお、先生の弟子か。
 どうした。
 えげつないエロ本でも手に入ったのか」
北小岩 「実は友人がフラれてしまったのですが、
 その女性がゴールデンウィークに
 いちご狩りに行くらしく、
 遠くから眺めているだけでもと
 申しまして。
 しかし、わたくしにも友人にもお金がなく」
エロ社長 「そんなことか。
 ちょうどその日、
 セフレとどこかに出かけようと
 思ってたんだ。連れてってやるよ」

そして当日。
エロ社長の外車、通称『割れ目号』に同乗し
いちご農園へ。
 
エロ社長 「君たちはいちご狩りしないでいいのか?」
北小岩 「友人が恋する方に、
 姿を見られるわけにはまいりません」

30分ほどすると、エロ社長とセフレが戻ってきた。

エロ社長 「ここはいちご狩りがメインだが、
 あそこに『いちもつ狩り』って
 書いてあるだろ。
 友人がふられた娘が入っていったよ」
エロ社長
のセフレ
「私もやってみたいわ」

いちもつ狩りは男子禁制で、
女性だけが楽しめる。
農園主が何年も品種改良を重ね、
いちもつそっくりの植物をつくったのだ。

エロ社長 「男は入れないが、
 マジックミラーで
 中をのぞけるらしい。
 行ってみるか」
賃保短 「はい」

間抜けな顔をした三人がのぞいてみると。

北小岩 「うわっ!
 手を上下させると
 植物が大きくなりました!」
エロ社長 「ある意味見事だな」
北小岩 「友人の好きな方が、
 般若の形相で
 太くなったものを引きちぎり、
 踏んづけております。
 つぶれた!
 中から白い汁が飛び散りました!!」

賃保短氏は股間を押さえて震えている。

北小岩 「今度は社長のセフレさんが
 お口を近づけた」
エロ社長 「どうだ、艶っぽいだろ」
北小岩 「かぶりつきました。
 うわっ、食いちぎった〜〜〜」

社長も股間を押さえ震えた。

賃保短氏はこの後、女性恐怖症に陥ったが、
エロ社長はその後もセフレとつき合い続けている。

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2013-04-28-SUN

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