KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百参拾参・・・巨大

北小岩 「あっ、初雪でございます」
小林 「もともと白く美しい俺の心を、
 さらに純白に染めるようやな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「静寂の音に耳を遊ばせる。
 優雅なひと時や」

「そこのエッチそうなおねえちゃん、
 雪合戦やろうよ」

静寂はすぐに破られた。

小林 「なんや、あの糞ガキは」
エッチ
そうな
おねえ
ちゃん
「いやよ、濡れるし」

びゅん

糞ガキ 「や〜い、
 大きくてプルンプルンの
 おっぱいに当てたぞ〜」
エッチ
そうな
おねえ
ちゃん
「やめて!」
小林 「糞ガキ!
 こちらがやりたくても
 我慢していることを!!」
北小岩 「幼いというだけで
 セクハラが許される。
 まことにもってうらやましい。
 いや、なげかわしいでございます」
小林 「雪合戦をすると見せかけ、
 懲らしめとかんとな。
 いけ」
北小岩 「はい。
 そこの糞ガ、いえ、おぼっちゃま。
 おねえさまがいやがっております。
 どうでしょう。
 わたくしたちと、雪合戦をしませんか」
糞ガキ 「いいよ。してやるよ」

(小声で)

小林 「しめしめやな」
北小岩 「思いっきり固く握ったやつを、
 至近距離でぶつけてやります」

二人が話している間隙を突き。

ドン! ブスッ!!  ドン! ブスッ!!

糞ガキ 「や〜い!」
小林&
北小岩
「うう!」
小林 「あの糞ガキ、
 雪だんごの表面に剣山を設置し、
 急所にぶつけやがった」
北小岩 「おいなりさんに、
 刺さってしまいました」

糞ガキに懲らしめられたのだった。

小林 「すっかり心が冷え切ったな」
北小岩 「そうでございますね。
 広場に行って温まりましょうか」
小林 「そやな」

ぽかぽか〜〜〜

広場の真ん中には、
長さ30メートルほどの湯たんぽが置かれ、
50人ほどがあたっていた。

小林 「両手を広げて
 アジの開きのようになり、
 べたっとくっついてるやつもおるな」
北小岩 「町の風物詩でございます」

先生の町にはろくでもないもの、
ろくでもないことが数多いのであるが、
巨大湯たんぽだけは、
ちょっといい話という気がしないでもない。

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2013-01-20-SUN

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