KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百拾九・・・なかよし動物たち

ひゅ〜

北小岩 「夏が終わって
 秋になったと思ったら、
 すぐに肌寒くなってきましたね」

ひゅ〜ひゅ〜

北小岩 「秋はほんとに短いものでございます。
 あれっ?」

さっ

北小岩 「短いウインナーが落ちております。
 短いと申しても、
 先生のブツほどではございません。
 枝にさしてみましょう」

ブスッ

小林 「いててて。
 なんかようわからんが、
 俺のブツに痛みが走った気がする」
北小岩 「あっ、先生。
 それは多分、
 シンクロしたのでございましょう」
小林 「何とシンクロしたんや。
 むっ?
 何やそのちょ〜短いなさけない
 チンチンのようなウインナーは。
 貴様を投影しとるんかい」
北小岩 「いえ、違います。
 実はわたくし、
 この悲しいウインナーを見て、
 先生のモノを。
 はっ、申し訳ございません」
小林 「不穏なものを感じるな。
 その先は聞かないでおいてやるわ」

打たれ弱い先生が、即座に話題を変えた。

小林 「そういえば、
 なかよし動物たちのことを知っとるか?」
北小岩 「存じません。
 やや、まぬけな響きがいたしますが」
小林 「町の裏筋に当たるところに、
 移動式の動物園ができたやろ」
北小岩 「なるほど。
 そこになかよし動物たちが
 いらっしゃるのですね」
小林 「百聞は一見にパンティや!」

程度の低い格言もどきを残し、
二人は裏筋に向かった。

北小岩 「異なった動物が、
 二匹ずついらっしゃいますね。
 カバさんと鳥さん、
 これはなかがいいですよね」
小林 「そやな。
 なかよし動物園は、
 なかのよい動物が組になっとるんや」
北小岩 「むっ!
 ラッコが妙な動物を
 お腹の上にのせて泳いでおります。
 動物と言うより、
 巨大な金玉のような気がいたしますが。

 あそこにいるオットセイも、
 金玉で玉突きをしております。
 金玉は動物なのですか?」

小林 「今年半ばから、
 この動物園では
 金玉は動物という事になった」
北小岩 「そうでございますか。
 向こうにいるハリネズミですが、
 陰毛と戯れているようでございます。
 ハリネズミと陰毛も、
 なかよし動物なのですか」
小林 「今年半ばから、
 この動物園では
 陰毛は動物という事になった」
北小岩 「それでは、
 手前にいるアリクイとケツの穴も、
 そういうことなのですね。
 アリクイが長い舌で、
 ケツの穴を舐めているようにしか
 見えませんが」
小林 「今年半ばから、
 この動物園では
 ケツの穴は動物という事になった」

先生が住む町の裏筋に位置する移動動物園。
そこでは、今年半ばから
金玉や陰毛、ケツの穴などが
動物たちの仲間入りをしたという。

一瞬深い意味がありそうな錯覚にとらわれるが、
まったく意味がないことだけは、明白であろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2012-10-14-SUN

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