KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百拾弐・・・ダブルス

イヤーッ

タアッ

パチパチパチ

イヤーッ

タアッ

パチパチパチパチ

小林 「すさまじいチームワークやな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「あんな狭い空間で補い合い」
北小岩 「攻撃し、守る」
小林 「俺たちやったら」
北小岩 「お互いの頭」
小林 「時に金玉を
 しこたま打ってしまうことは」
北小岩 「間違いございません」

先生の家のテレビは、
粗大ごみ置き場から拾ってきたもので、
数日に一度しか映らない。

そのため、外から目を凝らし、
ご近所さんのテレビで
卓球ダブルスを観戦していたのだ。

北小岩 「卓球だけではございません。
 バトミントンダブルスも、
 わたくしどもには
 信じられないほど、
 歯車がかみ合っておりました」
小林 「そやな。
 俺たちもこれからは、
 あまりエゴを出さんと、
 噛みあうことが重要かもしれんな」

二人が感慨にふけった刹那。

プッ プププッ

プーッ ププープー

ダンサーのような男が二人、
なかなかいい音の屁を響かせながら踊りだした。

北小岩 「あなた方、
 屁の息が
 ぴったりあっているようで
 ございますが、
 どのような方なのでございますか」
屁ダンサー 「俺たちは
 屁のダブルスを組んでいるだよ」
北小岩 「なんと!
 屁にもダブルスの方々が
 いらっしゃったとは」

シャーッ

シャーッシャシャー

小林 「北小岩、見てみい」

鍛え上げられた肉体の男が二人、
小便をしているのだが、尿が途中でぶつかり、
虹が出現したのだ。

北小岩 「キレイなんだか汚いんだか
 よくわかりませんが、
 とにかく見事でございます。
 あなた方は、
 尿のダブルスでございますね」
尿男 「もちろんさ」

ダブルスは、スポーツだけのものではなかった。
今後、日本に、世界に、
どうようにダブルスが広がっていくのか、
注目していきたい。

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2012-08-26-SUN

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