KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百六拾伍・・・まげ

「はっけよい のこったのこった」

「そこです! いくでございます!!」

コロリン

「ああ、転がされてしまいました」

「はっけよい のこったのこった」

「そこです! 今度こそ、いくでございます!!」

ドーン

「ああ、突き落とされてしまいました」

隣の家のテレビを、
自分の部屋(一畳半)から観戦し、
ため息をついているのは弟子の北小岩くんであった。

北小岩 「わたくしが子供の頃は、
 強い日本人同士の取り組みに
 胸が躍ったものでございます。
 しかし、
 近頃は強い外国人力士に
 負けっぱなしでございます。
 どうしたことでございましょうか」
小林 「お前今、
 黒いブラジャーがどうのこうのと
 言っていたか?」
北小岩 「あっ、先生。
 めっそうもございません。
 今の時代、日本人が相撲に弱くなるのも
 仕方のないことかもしれません。
 それにしても、
 少しさみしすぎる気がいたします」
小林 「例えばお前、
 外人とイチモツで相撲を取ったら、
 勝てるんか」
北小岩 「いえ、簡単に押し出されるか、
 はたき込まれる気がいたします」
小林 「そやろ。
 俺ぐらいのご立派なブツを持っているもので、
 やっと互角の勝負やろ」

そんなことはない。
先生の粗品など、
外国人の乳幼児のちんちんと対戦しても、
簡単にうっちゃられるであろう。

北小岩 「昔に比べると、
 何が足りないのでございましょうか」
小林 「そやな。
 だいたいの目星はついとる。
 行ってみよか」

どこに行くのかと思いきや、
向かった先はかなり変わった家であった。

北小岩 「先生、このお宅の屋根には、
 まげのようなものがついておりますが」

小林 「まげのようなものではなく、まげやな。
 話を聞いてみよ」
北小岩 「こんにちは。
 わたくし、
 日本人が相撲に勝てない理由を
 知りたいのですが」
まげの
ある家に
住んで
いる人
「そのことですか。
 私はまげの研究に
 一生を捧げているのですが、
 日本にはまげが少なくなっています。
 そのことが大きな原因と私は見ています」
北小岩 「何とかする方法はございますか」
まげの
ある家に
住んで
いる人
「これをご覧ください。
 これから私が実行に移していく、
 日本まげ計画です」
北小岩 「むっ、
 ガスタンクにまげがついております」
小林 「それだけやないで。
 天狗の鼻にも、和式便器の金隠しにも」
まげの
ある家に
住んで
いる人
「もちろん、男はおちんちん、
 女は乳房の上部につけるようにします。
 これは氷山の一角ですが、
 日本中をまげで埋め尽くせば、
 数年後には再び強い日本人力士が
 誕生することでしょう」


まげのある家に住んでいる人のいうことは、
どこまでが真実なのであろうか。
しかし、日本からまげが消えてから、
気骨を失いがちになっているという気は、
しないでもないですね。

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2011-10-02-SUN

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