KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百伍拾九・・・消しゴム

すいすいすい

「むむっ」

みんみんみん

「うへへっ」

すいすいすい

「ぎょぎょっ」

みんみんみん

「ごかんべんください〜〜〜!」

ゴロンゴロン

チーン

「うぐっ!」

悪夢にうなされているのは、
弟子の北小岩くんであった。
のたうち回ったあげくに、
チーンという音が響いたのは、
弟子のチンが仏壇の下に置いてあった
リンをたたいたからであった。

小林 「お前はほんとうに、
 ギャグ漫画のような男やな。
 ところで何を勘弁するんや。
 どうせ女湯でものぞいて、
 とっつかまってちんちんを
 斬られそうになった夢でも
 見たんやろ」

北小岩 「どうしてわかったのでございますか。
 たぶん時代は
 江戸あたりだと思うのです。
 女性が水浴びをしておりまして、
 わたくしは砂漠のオアシスに
 吸い寄せられる動物のように、
 涎を流しながら
 近づいたのでございます」
小林 「ある意味、オアシスには違いないわな」
北小岩 「ところがでございます、
 突然怖い顔をしたお侍さんがあらわれ、
 『その無用のモノを斬って進ずる』
 と言って、
 刀を振り上げたのでございます。
 すんでの所で
 わたくしのイチモツは・・・」
小林 「この世から消えそうになったと、
 そういうわけやな。
 消すことに関しては、
 かなり研究を進めとる男がいる。
 訪ねてみよか」

二人は、幼少の頃から
ひたすら消すことだけを研究している
消沈保子男(けすちんぽこお)氏のもとへ駆けつけた。

小林 「どや、完成したかいな」
消沈 「もちろんですよ。
 これです」

氏が白いブリーフから出したものは、
何の変哲もない消しゴムだった。

消沈 「これでこすると、
 チンチンが消えるのです」
小林 「ノーベル賞級の発明やな。
 もらうで」
消沈 「あっ!」

先生は消しゴムをひったくると、
パンティの奥まで見えそうなミニスカをはいた
女の尻を触りながら歩いている彼氏に突進し、
股間を消しゴムで消した。

尻を触って
いる男
「うお〜!」
パンティが
見える女
「わっ、私の大好きなポールが!!」
小林 「無用のモノを消しただけや!」


その後先生は、
片っ端からモテそうな奴の股間を消していった。
モテない男がチン消しゴムを持つ。
それほど恐ろしいことはないであろう。

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2011-08-21-SUN

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