KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百四拾・・・春

ぴんくぴんく

「桜が7分咲きとなっております」

ぴくんぴくん

「先生やわたくしのような下の近くにまで、
 春はやって来てくださるのですね」

ぴんぴん

「おやっ、
 7分咲きのお嬢様方でございます」

わかったようなわからぬような独り言を
つぶやいているのは、弟子の北小岩くんであった。

北小岩 「お嬢様方、
 お花見にでも行かれるのでございますか」

パステルカラーの服に身を包んだ女性たちは。

パステル
カラーA
「そうよ。
 春を感じに行くのよ。
 お花見もするわ」
北小岩 「素晴らしいでございますね。
 もしよろしければ、
 わたくしもご一緒に」
パステル
カラーB
「どうしようかしら。
 でも感じよさそうな人ね」
パステル
カラーA
「いいわ。どうぞ」

さわやかな風が吹いたその時だった。

「なんやお前、
 また自分だけ気持ちええ思いをしようと
 企てとるな」

濁った風が吹いたと思ったら、
やはり小林先生であった。

北小岩 「そういうことではなく、
 春を楽しもうと」
小林 「淫靡な響きがするな。
 当然俺もついてくで」
パステル
カラーB
「どうしようかしら。
 感じがとっても悪そうな人ね」
北小岩 「申し訳ございませんが、
 同伴をお許しください。
 この方は、感じが悪いだけではなく、
 見かけも心も・・・。
 いえ、間違えました」

誰もOKを出していないのだが、
結局、服につくととれない迷惑な実のように、
ひっついてきてしまった。

チンポーン!

メンズA 「いらっしゃい」
パステル
カラーA
「元気?
 今年もお花見させてくださいね」

部屋の中に入るとメンズAがパンツを下した。

小林 「なんや!
 いきなり腐れ切った醜いものを。
 むっ!」

先生が瞠目したのもむべなるかな。

北小岩 「陰毛の一本一本が小枝になり、
 そこから桜が咲いております」
パステルA 「イケてるメンズの股間には、
 この季節になると
 美しいチン桜が満開になるの。
 私たちは、毎年お花見するのよ」

メンズBもすかさずパンツを下ろし、
先生の方のお尻をむけた。

小林 「こいつ!
 なめとるんかい!!
 人の耳のそばに臭穴を持ってきやが。
 むっむっ!」

ほーほケツきょ!

ほーほケツきょ!

お尻の穴から、鶯のさえずりが聴こえるのだ。
肛門の奥で、山彦のように反響している。
 
これから春も本番。
人間の体にも、春は間違いなくやってきている。
美しいのか、汚らしいのか、
判断は難しいのであるが。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2011-04-10-SUN

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