KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百弐・・・全裸で寝ると

北小岩 「ふう。
 窓から熱気が襲ってまいります」

冷凍マグロのように横になっている
弟子の北小岩くんだが、
体は冷凍ではなく、
解凍されきってぐちょぐちょだ。

北小岩 「おまけに睡魔に襲われてまいりました」

朦朧とする意識の中で、服を脱ぎ捨て始め。

北小岩 「むにゃむにゃむにゃ」

ライオンに襲われたら、
真っ先にイチモツを
食いちぎられるであろう体勢で、
深い眠りに落ちようとしている刹那。

「そんなことでいいのでしょうか」

北小岩 「はっ!」

突然の闖入者により現実の世界へ。

「何ですっぽんぽんで寝てるんだよ」

北小岩 「これはこれは、股下さん」

股下掻男(またしたかきお)氏は、
竹馬の友であった。

股下掻男 「君のおばあさんも僕のおばあさんも、
 全裸で寝るのを
 固く禁じていたはずだよ」
北小岩 「そうでございました」

褌をしめながら答える。

股下掻男 「お互いによく脅されていたよな」
北小岩 「そうですね。
 うちのおばあさんは、
 裸で寝ると空気屋さんがやって来て、
 金玉に空気を入れて
 パンパンにしてしまい、
 運が悪いと破裂。
 それでもいいじゃか!
 と言っておりました」

股下掻男 「僕のおばあさんは、
 お尻の穴にアリ地獄が入ってしまい、
 アリが入れなくなるぞ。
 アリが入れば
 お尻の穴がこそばゆくて
 ちょうどいいのに。
 それでもいいじゃか!
 と言ってたな」
北小岩 「インドから蛇使いがやって来て、
 屹立した如意棒と
 キングコブラを格闘させられる。
 それでもいいじゃか!
 とも聞かせられました」
股下掻男 「ぬかみそおばさんがやって来て、
 イチモツをぬかみそにして
 帰っていく。
 それでもいいじゃか!
 ってのもあったな」
北小岩 「みょ〜な芸術家がやって来て、
 じんじろ毛を剃られ、
 ダリの髭を植えられてしまう。
 それでもいいじゃか!
 と諭されたこともございました」
股下掻男 「僕は、
 ポンプさんという人がやって来て、
 お尻の穴に
 おなら逆戻りポンプをつけられ、
 好きな女の子と話している時に
 口からおならが出てしまう。
 それでもいいじゃか!
 と説教されたな」
北小岩 「わたくしは、
 ろくろ名人がやって来て、
 ぽこちんを回され、
 形を変えられてしまう。
 それでも後悔しないじゃか!
 とも」
股下掻男 「僕は、ビッグサイズ専用の
 めがね職人がやって来て、
 おしりの山に
 それぞれ目を取り付けられ、
 大きなめがねをかけられてしまう。
 それでも後悔しないじゃか!
 だったな」
北小岩 「わたくしの場合、
 股間に蚊帳をとりつけられ、
 その中に大量の蚊を入れられる。
 それに耐えられるじゃか、と」

股下掻男 「ふんころがしが二匹来て、
 金玉を転がし、いずれ
 持っていかれてしまうと・・・」

その後も延々と、
おばあさんに投げつけられた脅し文句の数々を、
数時間言い合った。
いったい二人のおばあさんて・・・。

ともかく、
これから本格的な夏を迎えますが、
どんなに暑くても、
全裸で寝ることだけは避けた方がよさそうですね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2010-07-18-SUN

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