KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の弐百伍拾七・・・スケール

人は生まれてから、何度も繰り返し、
ぶつけられる言葉がある。例えば・・・。

(何百回も遭遇した言葉・小林先生の場合)

「やっぱりお前、スケールが小せえなあ」
小林 「うぎょっ!」

(何百回も遭遇した言葉・北小岩くんの場合)

「やっぱりあんた、スケールが小さいわね」
北小岩 「ぎょえっ!」

二人に共通しているのは、様々な場面で
『スケールが小さい』とのたまわれてしまうこと。
ほとんど毎日のように言われ続けていると、
それが現実になってしまうことがある。
ある日の朝、目覚めてみると。

小林 「ここはどこや。
 おっ、北小岩が眠っとるわ。
 おい、起きんかい」
北小岩 「むにゅむにゅ」

なかなか目を覚まさない弟子に業を煮やし、
師は金玉を踏んづけた。

北小岩 「ぐにゅぐにゅ。
 はっ?
 先生。
 あれっ?
 何かおかしいような気がいたします」
小林 「そうや。
 俺たち、
 スケールが小さくなってしまったんや」

二人の身にふりかかったのは、そのこと。
比喩的な意味ではなく、
ほんとにスケールの小さい男に
なってしまったのである。

小林 「この感じやと、
 身長1ミリ以下になっとるな」
北小岩 「困りましたね」

師弟は困っても、世の中の誰も困らない。
北小岩 「それにしても、
 わたくしたちは今
 どこにいるのでございましょう」
小林 「あくまで俺の勘やが、
 ここは裸体の女体の上やと思う」
北小岩 「なんと!」
小林 「それも、ケツの山と山の谷間や」
北小岩 「神秘的でございますね」
小林 「試してみるか。ヤッホー!」
おしりの
山の山彦
「ヤッホー!」
北小岩 「綺麗なお尻でございますね!」
おしりの
山の山彦
「綺麗なお尻でございますね!」

北小岩 「凄いでございます。
 わたくし、お尻の山で
 山彦ができるなど、
 想像したこともございませんでした」
小林 「今まではビッグスケールな男やったから
 見えてなかったが、
 小さくなったからこそ
 見えてくるものもあるな。
 では、乳首に向かおうか」
北小岩 「はい」

思考のスケールは、
もともとこれ以上小さくなりようがないほど
ミクロだったので、なんら変わりはない。

小林 「あそこにそびえているのがそうやな。
 なぜ俺たちは、乳首に登るのか」
北小岩 「そこに乳首があるから」
小林&
北小岩
「わはははは!」

登頂を企てた馬鹿者たちであったが、
途中で女性に気づかれ、
ノミのように爪先でつぶされましたとさ。
めでたしめでたし。
 

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2009-09-06-SUN

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