KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の弐百四拾九・・・乳首

小林 「約束の日やな」
北小岩 「そうでございますね」

例年、先生が仕切っていた余興の会であったが、
今回から弟子に一任する事にした。
今日がその日。

小林 「どんな趣向なんや。
 こっそり教えなさい」

本来なら秘すべき事柄なのだが、我慢しきれない。

北小岩 「本日は、
 乳首自慢に声をかけております」
小林 「でかしたぞ!
 ピンク色の果実を
 じっくり鑑賞するのは、
 数年ぶりや。
 俺はいい弟子に恵まれて
 しあわせや・・・」

目に涙を浮かべる師であったが、
弟子の表情はどこか硬い。

ビンビ〜ン!

並の家だと呼び鈴は
ピンポ〜ンと相場が決まっているが、
この家は邪気のある音がする。

小林 「ゴクッ」

思わず生唾を飲み込む師であったが。

「チワ〜ッス!」

登場したのは、むくつけき野郎どもだった。

小林 「何や、この惨状は!」
北小岩 「申しわけございません。
 現在のわたくしの実力では、
 乳首自慢の
 美しいお嬢様方を招待するのは、
 不可能でございました」

般若の形相に変わっていた先生の顔面だが、
ここで怒りを爆発させるのも
器が小さいと思い直し、平静を装った。

小林 「しゃあない。
 人生、いろいろありや。
 君はどんな乳首をしとるのかね」
乳首自慢
の男Å
「乳輪より乳首の方が大きいんです」

ポロシャツを一気にたくしあげる。

小林 「うお〜っ!
 まったく見たくないが、見事や。
 意味のない歴史の目撃者に
 なった気がするわい」

乳首自慢
の男B
「次は僕です」

Tシャツを脱いで見せるのだが。

小林 「何や?
 特長がまったくわからん。
 しいていえば、
 かすかに乳首の先から、
 酸素が漏れとるような」
北小岩 「漏れているのは酸素ではなく、
 二酸化炭素なのです。
 CO2削減が正義とされている
 現代にあって、
 乳首から二酸化炭素を出す男は、
 天上天下唯我独尊、
 時代に拮抗しているのです」
小林 「一人よがりやな」
乳首自慢
の男C
「おいらの自慢はこれです」
小林 「むむっ!
 ぷっ!!」

思わず噴き出したのも、故あってのこと。
乳首の頭の部分に大量の乳毛が伸び、
まるでオールバックのようになっていたのだ。
果たして価値があるのか、馬鹿馬鹿しいのみか。

小林 「余興はこれくらいにしとこ」


先生宅で定期的に開催される会。
今回は乳首自慢が集ったわけだが、
野郎の乳首なんか見たくもないし、
想像したくもないであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2009-07-12-SUN

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