KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の弐百四拾八・・・総会

小林 「俺たちを、今までの俺たちと思って、
 ナメてもらっては困るわな」
北小岩 「ナメていいのは、あそこだけ」
小林&
北小岩
「わはははははは!」

いつもはみすぼらしい二人だが、
今日に限って凛々しくみえる。
この日のために、髭もたくわえた。

小林 「正直言ってしまえば、
 俺は一生株主になることはないと
 思ってたんや」

追い風はどこから吹くかわからない。

北小岩 「先生の人脈のなせる業でございます」

師弟はボロ市で購入した
1着200円也の背広で決めている。
ネクタイを買うお金はなかったので、
代わりに昆布をつけている。

北小岩 「緊張いたしますね」

これから出席するのは、株主総会なのである。
先生のエロ本友だちに某会社の代表がいる。
なぜか意気投合し、二人はほんのわずかであるが
株を譲り受けたのである。

小林 「総会と言えば
 総会屋のイメージがあるが、
 実際にはおだやかそうな
 お年寄りが多数やな」
北小岩 「平日朝ですしね。
 あっ、入口でおみやげを配っております」

小さな箱と株主出席票を渡され、
第一会議室に通された。

北小岩 「わたくしたちも
 発言できるようでございます。
 『ご発言の際、男性はお名前と票の番号、
 そしてイチモツのサイズをお知らせ下さい』
 と書いてあります」

壇上には議長である、
締まりのよい女性を愛する
代表取締役珍高(ちんこう)氏をはじめ、
ずらりと取締役が並んでいる。

珍高議長 「おはようございます。
 本日は今期の事業報告を行い、
 決議事項につきまして、
 議決権をお持ちの6969名により、
 採決させていただきます。
 事業報告につきましては、
 ビデオにてご覧いただきます」

超ミニボディコンの社員がモニターをセット。
前かがみになるとスカートの奥が見えるのだが、
最前列の男が鼻血を出したところを見ると、
どうやらノーパンらしい。
ビデオ内容は、ここには記せない
猥褻な場面が多すぎるので、割愛させていただく。

珍高議長 「事業の経過、及びその成果ですが、
 イチモツの満足度を最大限にあげ、
 効率的な事業活動を行い、
 利益率の向上に努めてまいりました。
 しかし、昨今の不況により、
 世の中では社員等のカットが
 行われておりますが、
 私たちの世界でも
 顧客の下半身予算削減によって
 エロにかけるお金が
 数%〜数十%カットされ、
 その影響はどっくんどっくんと
 打ち寄せております。
 よって今期、売り上げは6.9%減少。
 赤字決算に陥りましたことを
 お詫び申し上げます。
 では、質疑応答にうつらせていただきます。
 どうぞ」
質問者A 「108番の黒棒と申します。
 Pサイズは11センチです。
 コンプライアンスについては、
 どうお考えですか」
珍高議長 「おこたえいたします。
 法令ギリギリのところを狙い、
 またさりげなく法令を超えることで、
 今までより興奮度の高いエロを
 提供してまいります」
質問者B 「69番の粗陳です。
 Pサイズは4センチ。
 エロの世界も
 社会に貢献していくべき時代に入っていると
 思いますが、いかがですか」



珍高議長 「おこたえいたします。
 私どもは、エロコンテンツはもちろん、
 スキンの販売にも力を入れております。
 実は私どものスキンは、
 さりげなく100個につき1個
 針で穴を開けているのです。
 できちゃった結婚を促進し、
 少子化防止を進めております」

「いっ、いや〜ん!」

その時、後方から思わずそそられる艶っぽい声が響いた。

小林 「もしや、
 早くもおみやげを使用したのでは」

図星であった。
女性は入口でもらった箱をあけ、
我慢できずに肥後ずいきを使ってしまったのだ。

珍高議長 「え〜、
 お楽しみのところ
 大変恐縮ではございますが、
 続けさせていただきます」
質問者C 「1919番の起無(たたない)と申します。
 Pサイズは8センチです。
 高齢化社会を迎え、
 御社の課題のひとつは、
 私のように数年に一度しか
 臨戦態勢にならない年寄りに
 楽しみを与えること。
 私たちを起ててこそ
 一流と言えるでしょう。
 しかし、御社の作品では、
 まだ微動だにしないのですが」

すかさずコンパニオンが近づき、
下半身にみだらな攻撃を仕掛ける。

質問者C 「いっ、今の質問は取り下げます〜〜〜」
珍高議長 「では質問がなければ、
 採決にうつらせていただきます」
質問者D 「ちょっと待った。
 6969番の太巻だ。
 Pサイズ22センチ。
 配当が固定で1円というのは」

男は今までの質問者とは違った、
サングラスの強面だった。
間髪をいれずにコンパニオンが近づき、
太巻氏をひな壇下の回転ベッドに乗せた。

質問者D 「何か気持ちいいことでもあるのか」

珍高議長が目配せすると、
コンパニオンがベッドの回転速度を速めた。

質問者D 「話に戻るけど、
 1円なんていくらなんでも低・・・。
 うっ、うわ〜〜〜」


この会社の総会では、
自分たちにマイナスになる人物は
回転ベッドで高速回転させ、
質問できなくするらしい。

珍高議長 「それでは採決にうつらせていただきます。
 原案にご賛成いただけますね。
 では賛成多数で
 本議案は承認可決されました!」

パチパチパチパチパチパチ
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先生と弟子が株主になり、
勇んで参加した総会。
会社が会社だけに、猥雑なものであった。
だが、この株がどうなろうと、
世の中の大勢には何の影響ももたらさないであろう。

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2009-07-05-SUN

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