小林秀雄のあはれといふこと

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。


其の八拾八・・・童話の国


「うゎ〜〜〜〜」
どすん。
「大丈夫か、北小岩!」
「はい。それにしてもここはどこなのでしょうか?」
「わからん。ちょっと探索してみよか」

小林先生と弟子の北小岩くんは、
町はずれの裏山にある
怪しげな洞窟を探検しているうちに、
足をすべらせ穴に転落してしまったのだ。  
北小岩 「あれ?
 ピノキオさんのような子供が
 歩いてきます。
 あそこにいらっしゃるのは、
 ガリバーさんではないでしょうか」
小林 「どうやら俺たちは、
 童話の国に迷い込んでしまったようやな」
北小岩 「わたくし、ピノキオさんに
 お話をうかがってまいります。
 こんにちは。
 わたくしは北小岩と申しますが、
 あなたはピノキオさんですか?」
ピノキオ
もどき
「もちろんさ」
ピノキオもどきがそうこたえた刹那、
彼の木製のおちんちんがビュ〜〜〜〜〜ンと
3メートルほど伸びた。
ピノキオ
もどき
「ごめんなさい。
 僕はピノキオではありません。
 ほんとはピノチンというんです。
 僕を作ってくれた
 オナペットじいさんが、
 ウソをつくとおちんちんが
 のびるように細工してしまったのです」
小林 「なるほどな。
 ピノキオを作ったのは
 ゼペットじいさんやが、
 こいつを作ったのは
 オナペットじいさんや。
 見かけはそっくりやが、まがい物や」
北小岩 「でも、おちんちんが
 そんなに長く伸びる事は
 決して悪いことではございません。
 行きずりの女性とお楽しみという場面で
 『一生幸せにするよ』
 なんて台詞をはけば、
 女性の気分を高揚させた上に、
 伸びたイチモツで下の気分も
 高揚させることができるでしょう。
 大人になったらその特技を生かして、
 ウハウハな人生をおくってくださいね」
ピノチン 「ありがとう、北小岩さん!」
小林 「それはそうと、
 あそこにあるわらぶき屋根の家を
 見てみい。
 窓に鶴の影が映ってるで」
北小岩 「はい。
 もしかしたら、
 鶴の恩返しではないでしょうか」
小林 「たぶんな。のぞいてみるか」
家の中では、まさにおじいさんが
部屋をのぞき見するところだった。
部屋からガタゴト音が響いている。
鶴が布を織っているのだろうか。
ふすまを開けたおじいさんがのけぞった。
メスの鶴がオスの鶴に
あられもない姿勢をとらされていた。
小林 「俺たちの油断やったな。
 これは鶴の恩返しでなく、
 鶴のまんぐり返しや!」
メスの鶴がAV男優の鶴を引きずり込み、
後転の姿勢でくちばしにより愛撫を受けていたのだった。
小林 「どうやらここは、
 大人の童話の国らしいな」
北小岩 「あそこのお宅には
 お城からの使いが来ているようです。
 意地悪そうな娘がパンティを脱いで、
 何かを秘所にあてがっております。
 このシチュエーションは
 シンデレラでありましょうか?」
小林 「ほほう。
 あれはガラスのマン拓や」
ガラスにはとっても小さな小陰唇の形が
くっきり浮き出していた。
意地悪そうな娘のモノとはサイズが合わず
肩を落としていると、
そばで見ていたみずぼらしい身なりの娘が
パンティを下ろした。
使いの者 「ぴったり合いました!
 あなたが小陰シンデレラですね!!」
みすぼらしい娘 「はい!」
小林 「・・・。
 まあ、ナニはともあれよかったやないか。
 その小さな巾着で毎晩王子様を包み込み、
 ギュギュッとシアワセをつかむこっちゃな」


小林先生と北小岩くんは、
その他にも町の女たちに舌で奉仕する
「フランダースのバター犬」や、
男漁りで1000人斬りを目指す未亡人
「やもめのジョナさん」など、
そうそうたる童話の主人公たちに出会った。
だが、こんなに夢のない話を語り続けたところで、
大人の教育上にすらよくないだけの話であろう。

2003-04-27-SUN

BACK
戻る