COOK
ダイニング部に
集合してくださーい!

ほぉー、もうクリスマス1ヶ月前ですか。
そろそろ街のあっちこっちから
クリスマスソングが流れてくるころ。
あぁロマンチックねぇ〜
なんてひたってる場合じゃないんだ。

大晦日に向けて『くちぶえ』の特訓してるんですよ。
「夜、くちぶえ吹くと蛇がでますよ」とか
「くちぶえはお行儀悪いからやめなさい」っていわれて
『くちぶえ』できないまま育っちゃったんですね。
できたからって、どうってもんでもないんだけど
身近に、クラシックから盆踊りの曲まで、
そりゃぁ〜きれいな音で
『くちぶえ』を奏でる人がいたんです。
その音色に魅了されちゃって
わたしも「『くちぶえ』を吹きたい」
って衝動に突然かられちゃったわけ。
でね、いま、大晦日にベートーヴェンの「第九」を
吹けるようになることが目標なんです。


ダイニング部部長

わたしのヘタな『くちぶえ』に
耐えかねたダーリンさんは
「ヘタクソ。くちぶえなんて
吹けなくていいじゃないか。
釣りで撒き餌が 投げ分けられるってほうが
すごいと思うけど。」って。
そういうことじゃないんだなぁ。
わたしも自由自在に音をあやつりたいのよ。

でね、ダーリンさんがいう、
『くちぶえ』に代わる
わたしのすごいことってのは、
趣味で「磯釣り」をしていること。
しかも、魚がいる場所めがけて
餌をピュッと
投げ入れることができるってことなの。
これはちょっと自慢なんだなぁ。
魚釣り大好きなんですよ。

ふふ、あした「スズキ」釣りに行くんだ。
そうです、あしたのダイニング部ライブ中継の
おかずとなる魚を確保するため海にでるのです。
よって、今回のメインは『釣れたてスズキ』。
旬は夏なんですけど、
ま、今回は「釣って食べる」ってことが大事なわけ。
ただ「ルアーフィッシング」なんていう横文字の
オシャレなのは、わたし初めてでして。
でもね、わたしが海に行くと魚が寄ってくるっていうか。
もちろん、今まで釣れなかったこともあるんですけど
そのときは、海見た段階で「きょうは釣れないな」
って感じる。風の谷のナウシカみたいでしょ。
あしたはね、きっと魚が寄ってくる。
釣ってきますよ。

「スズキ」は出世魚。
「セイゴ」→「フッコ」→「スズキ」と
成長につれて名前が変わります。
「スズキ」より年取ったのは、
「オオタロウ」っていうんですって。
昔の人も、もう少し考えて名前つけりゃいいのにねぇ。
貝塚から骨が発見されてるらしいんで、
そうとう昔から食べられていた魚みたい。
古名は「筋雪」。
白身が涼しげで清らかなことから付けられたようで、
きっとこれが「スジユキ」→「スジュキ」→「スズキ」
に変化したんでしょうね。
栄養価はタンパク質と脂溶性ビタミンが豊富。

『スズキのあらい』
「スズキ」のもっともポピュラーな食べ方は
やっぱり「あらい」ですかね。
新鮮な魚を手に入れたら、次に手際よくさばく。
ほかに手を加えないぶん、「手際の良さ」が命ですよ。
わかっちゃいるけど、なかなかね。
皮を引くのが苦手なんですよね。
尾のほうの皮と身の間に包丁をねかせて入れ
手で皮を引きながら皮を切ります。
それから切るときは、
包丁の元から切り出し、刃先まで引くようにして。
ここで、包丁をグニュグニュ動かしてると、
せっかくの身が台無しになっちゃいますから。
お刺身にしたら氷水に入れ、余分な脂肪分を洗います。
歯ごたえのあるお刺身です。
きっと「スズキ」はよくジャンプする魚なので
筋力が発達してるんでしょうね。

『スズキの唐揚げゴマ油がけ』
ただの唐揚げも、おいしいですけどね。
揚げた「スズキ」に、アツアツのゴマ油をまわしかけて
ジュジューっとやります。
お酢や、おしょうゆなどもかけるので、
さっぱりした味になります。

この献立でいくと、少なくとも
2尾は釣れるっていう大胆予想。
こればっかりは「神のみぞ知る」ですよね。
結果はあした、乞うご期待。

1998-11-26-THU

あぁ、人としてだめになってる。
さすがにね、4時起きで釣りに行って
帰ってきてから8尾のスズキをおろして
料理して。食べて、後かたづけして。
疲れました。
それでもって早く帰って寝ればいいのにさ、
『眠れる森』とか見て
興奮しちゃったもんだから
そうとう、ぐったりきたよ。

大西

いや〜釣りは楽しかったです。
わたし、釣りご一行皆様のなかでいちばん数釣ったしね。
ほほほほっ。
ルアーは初めてだったけど、
きっと磯釣りと共通することはあったと
思うんですよ。
でも、横文字が多くって
みんなが何言ってんだか分からなくなっちゃって
外国でも来ちゃった感じ。
まったく応用がきかなかったの。

綺麗な色の魚のかたちしてハリが付いたもの(ルアー)を
糸の先に付けて海の底に沈めて
クルクル・エイッと2回転リールを巻いて1度竿を引く。
これが基本の1連の動作と教えられ、
とりあえずやってみた。
けれど、どうして、そういう動作するのか分からない。
分からない動作を繰り返すって、つらいんだなぁ、
しかも、腕の筋肉が痛くなっちゃって
クルクル・エイッってのは、すぐやめちゃいました。

で、ただただクルクルクルクルと
リールをできるだけ速く巻くことに専念。
なぜかというと、スズキは、この魚の形したハリを
本物の魚だと思って食いつくわけでしょ。
わたしが魚だったら、
速く泳いで元気のいい魚のほうがおいしいと思って、
がんばって食いつくと思うし、
それに、人間としちゃ、
そうやって元気な魚を食べようと思って
がんばって食いつく魚の方がイキがいい気がするんだよね。
これは、ルアー釣りやってる人にとっちゃぁ
浅はかな考え方のかも知れないけど
ま、わたしがいちばん数釣ったんだからね。

結局、『スズキ』8尾を
晩ごはんに持ち帰ってきました。
いちばん大きいので70センチくらい、
小さいのでも40センチくらいでした。
釣ったその場で血抜きして、
内臓もだしてもらってきました。
それにしたって、8尾さばくのは大変よ。
今回のダイニングは魚が釣れなかったときのことも考えて
身内だけでひっそりと・・・っていっても9人だけど。

予想以上の大漁だったので
『スズキ料理』3品作りました。
3尾を『スズキのあらい』
3尾を『スズキのごま油かけ』
2尾を『スズキの香草焼き』。

まず8尾全部のウロコとりから。
尾から頭に向かって
ウロコとり器もしくは包丁の背の部分を動かしてとります。
このとき、むちゃむちゃウロコが飛び散るんですよねぇ。
おろし終わって数時間後、
乾いたウロコが顔とかお洋服とか床とか
いろんな所から発見される。
大きなごみ袋の中でやるといいですよ。
絶対的解決にはならないけどね。

『スズキのあらい』

旬は、ずれているとはいえ、
何しろ釣りたて新鮮。
目は澄んで濁りがなくって
エラは鮮紅色。
体に厚みがあって
尾の付け根がふっくり。
スズキの活け物が手には
入ったときは
『あらい』がいちばん。
スズキは背ビレやエラ蓋が鋭いので
ギュッと掴んだりすると
簡単に手が切れてしまいます。
分かっていても、わたし、切っちゃいました。
くれぐれも気を付けて下さい。

1、スズキを3枚におろす
2、小骨を抜いて皮を下にして置き、
  皮と身の間に包丁を入れ、
  皮を引っ張りながら包丁をすすめて皮をひく。
3、皮の付いていた方を下にして置き、
  包丁を寝かせるようにして
  身を薄くそぐように切る。
4、スズキを氷水の中に入れて、上から蛇口を少し押さえて
  水道の水を勢いよく切り身にあてて、
  余分な脂肪分を洗い流し
  切り身のまわりが白くチリッとなったら、
  ザルにとって水気をふく。
5、ラップに包んで冷蔵庫で冷やす。
6、器にスズキをこんもりと盛りつける。
  青じそのせん切りとわさびを添えて。

さっぱりとして、コリコリッと最高な歯ごたえでした。
高級なお刺身として珍重されてるだけありましたよ。

ごま油かけ

『スズキのごま油かけ』
唐揚げだけでも、
じゅうぶんおいしい。
でも、ちょっと淡泊なので、
このごま油かけお薦めです。

1、『あらい』同様、3枚におろし小骨をぬいて皮をひき、
   7〜8ミリのそぎ切りにする。 
2、ねぎを5〜6センチの長さに切って縦に切り目を入れ、
  芯を除いて広げ繊維に沿ってせん切りにする。
  彩り用に先の青い部分も少量せん切りにする。
  水でやわらかく戻した赤唐辛子のヘタを切って種を除き、
  縦にせん切りにする。
3、お酢、しょうゆ、砂糖、ラー油を混ぜ、
  合わせ調味料をつくる。
4、スズキに小麦粉をまぶし、余分な粉をはたいて、
  高めの中温に熱した揚げ油に入れ、
  表面がカリッとするまで揚げる。
5、スズキを器に盛って2、
  のねぎと赤とうがらしをたっぷりと散らし
  あつあつに熱したごま油をジュッとかけ、
  3、の合わせ調味料を回しかける。

最高にイケる。
ごま油の香ばしい香り、
それから、あつあつごま油をかけたときに立ち昇る白い煙と
ジュッ〜って音が食欲をそそります。

そう、から揚げつくるときの粉、
流しに捨てたりしてませんか?
そういうことしちゃうと、ますます海が汚れて
おいしい魚が食べられなくなっちゃう。
粉や油は面倒でも絶対に流しに捨てたりしないこと。
昔、節分のときに折り紙で豆入れる箱つくりませんでした?
あれを広告チラシを折って大きな箱をつくります。
それに粉を入れて使えば、洗う必要もなく箱ごと、
ごみ箱へポイできますよ。

『スズキのグリル』

グリル

急きょ、増やしたひと品。
手軽で、おいしい物を。

1、スズキはお腹を開き内臓を取り出し、
  きれいに素早く洗う。
2、調理する約3時間前に、
  お腹の中にしっかりと塩をすりこんでおき、
  タイム、オレガノ、ローズマリーなどの香草と
  にんにくを詰めて糸で縫う。
3、2、のスズキの表面に軽く塩とオリーブオイルをぬり、
  オーブンで表面をしっかりと20分くらい焼く。
  後半の5分くらいは、
  アルミホイルで箱型を作ってスズキを覆う。
4、食べるときにレモンをギュッとしぼって。

表面にオリーブオイルをぬってあるので香ばしく、
それから塩と、香草、
にんにくを詰めたお腹を糸で縫ってあるので、
スズキの旨みと香りを封じ込められて、
おいしいく焼き上がります。
50センチくらいのスズキのまるまる香草焼きなんて、
イタリア料理のお店で食べたら結構なお値段ですよ。
ほんと、ぜいたくだね。

『ワンタンスープ』
1、鶏ひき肉に塩こしょうし、ねぎのみじん切り、
  しょうが絞り汁を加えて混ぜる。
2、ワンタンの皮に少量の肉を包み、三角に折ってまわりを
  片栗粉を溶いた水をつけてとめる。
3、沸騰したお湯に、鶏ガラスープの素、
  ウェイパー(高級中華スープのもと)をいれ
  スープをつくる。
4、ワンタンをスープに入れワンタンに火が通ったら、
  溶き卵を高いところから回し入れ
  火を止めて、あさつきを散らす。

『豆腐サラダ』
1、トマトを湯むきし種を除いたもの、
  キュウリ、ザーサイをみじん切りする。
  塩、しょうゆ、ごま油を加えドレッシングをつくる。
2、好みの野菜、豆腐を器に盛り、ドレッシングをかける。

『スズキ』は平家物語にも出てくる出世魚。
平清盛が熊野詣での船中に飛び込んできたスズキを
熊野権現のお告げ、ご利益と信じて
食べて以降、トントン拍子に出世したそうです。
わたしも、初めての釣りにもかかわらず偶然にも
いちばん数を釣ってしまったのは、何かのご利益かも。
出世するかしら。

1998-12-01-TUE

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