出オチですから。キタンクラブの主宰、古屋大貴さんとお話しました!

シリーズ累計2000万個突破の
『コップのフチ子』を販売するキタンクラブ。
その主宰を務める古屋大貴さんをお招きして、
「キタンクラブ」と「ほぼ日」で、
どんなおもしろいことができるのか、
糸井とあれこれおしゃべりしていただきました。
「もしや、コラボアイテムの誕生か‥‥!」
なんて期待もあったのですが、
今回はちょっとタイミングがちがったみたいです。
でもね、この対談の最後には、
キタンクラブといっしょに
画家・石黒亜矢子さんの催しを開催するという、
うれしいアイデアがひとつ生まれましたよ。
笑いたっぷり、雑談たっぷり、
全6回分をまとめて一挙公開いたします!

ハンドスピナーのなぞ。
糸井
きょうはわざわざおこしいただき、
ありがとうございます。
古屋
こちらこそありがとうございます。
糸井
キタンクラブさんがいらっしゃるというので、
ちょっとね、こういうものを。
古屋
あ(笑)。
糸井
その節はありがとうございました(笑)。
古屋
持っていてくださったんですね。
糸井
もちろんです。
だって、よくできてますから(笑)。
これをプレゼントしてくださったのは、
何年前でしたっけ?
古屋
ええと‥‥たしか2年くらい前?
糸井
フィギュアの原型というものですよね?
古屋
はい。
すみません勝手につくって。
糸井
いやいや、光栄です。
世界にひとつだけの原型で、
このクオリティですから。
古屋
そう言っていただけるとうれしいです。
糸井
それで、ええと、
きょうはキタンクラブのみなさんが
いらっしゃってくれましたが‥‥。
(ほぼ日乗組員を見て)
どういうことを、ぼくらにさせようと?
古屋
なにかさせられるんですか(笑)。
──
いやいや、そういうわけでは!
ご説明いたします。
キタンクラブさんとは、
ほんとに仲良くしていただいてまして、
TOBICHIでイベントもやりました。
古屋
ありがとうございました、たのしかったです。
──
こちらこそです。
その後もお世話になっていて、
いろいろと助けていただいているのですが、
思えば「キタンクラブ×ほぼ日」
というようなコラボレーションは、
まだできていないのではないかと。
古屋
そうですね、思えば。
──
せっかくのご縁ですから、
このあたりでしっかりと組んで、
なにかおもしろいことをやりたいと思いました。
そこできょうはもう、
直接おふたりに
「いっしょにどんなことができるんだろう」
というお話をしていただければと思っております。
糸井
いわゆる、首脳会議?
──
はい(笑)、首脳会議。
糸井
そういう具体的な
アイデアの話にならなくてもいい?
──
え‥‥なりませんか。
糸井
ならないかもしれない。
──
わかりました、大丈夫です。
では、お話の流れは、
おふたりにおまかせいたします。
糸井
じゃあ、いきます。
ぼくがさいきん買った
「ベアリング」についてですが‥‥。
古屋
いきなりですね(笑)。
糸井
(小さい袋をとりだして)
どうですか、このベアリング?
古屋
どうですかと言われても‥‥(笑)。
糸井
あの、あれはなんていうんでしたっけ、
いま流行ってる、
指でクルクルまわすやつ‥‥。
古屋
ああ、はいはい。ハンドスピナー。
なんか、精神安定にもいいって。
糸井
あれを、まわすだけで安定しますか?
古屋
‥‥しないですね(笑)。
たまたまですけど、
ぼくはきのう久しぶりに回しました。
糸井
どう思いました?
古屋
「‥‥これは、なんもない」
一同
(笑)
糸井
ただ、なぜかあれには
人を引きつけるパワーがあって、
ぼくはすごく初期のころに、
まとめて4つぐらい買ったんです。
「まわすうちにクセになる」
って書いてあったから、
しばらくつかってみたんですが、
いっこうにクセにならない。
古屋
ならないですね。
糸井
みんな「なぜかやめられない!」
とかいいますけど、
けっこうすぐにやめられますよね。
古屋
やめられます。
きのうは2回でやめました。
糸井
だから、ぼくはあれが
人にどうからんでいくのか、
ずーーっと双眼鏡で観察してるんです。
いわば、その「スピナー界」というものを
ちょっと離れた場所から見ている。
古屋
スピナー界(笑)。
糸井
そうしたら、あいかわらず、
みんなの声が聞こえてきます。
古屋
まだ流行ってるんですね。
糸井
たぶん。
それはそれでいいことなんですが、
ぼくにはその理由がわからないんです。
それにくらべたら、
ネパールのやつはとてもわかりやすい。
古屋
ネパールのやつ、というと?
糸井
棒でウォーーーンって鳴らすやつ。
たしか、そのへんにあったような‥‥。
──
近くにあるので、いま持ってきます。

(しばらくして、シンギング
ボウルが登場)
古屋
ああ、シンギング
ボウル!
ぼくもこれ、買いました。
糸井
そうですか、買いましたか。
古屋
これはハマります。
糸井
これね、こう‥‥。
(棒をまわしてシンギング
ボウルを撫でる)
一同
‥‥‥‥。
糸井
‥‥‥‥(棒をまわしてシンギング
ボウルを撫でる)。
古屋
‥‥‥‥。
糸井
‥‥‥‥(棒をまわしてシンギング
ボウルを撫でる)。
シンギング
ボウル
‥‥‥‥ウォーーン、ウォーーン、
ウォーーン、ウォーーン‥‥。
古屋
ああ‥‥いいですねぇ。
糸井
いいですよね。
古屋
いいです。
シンギング
ボウル
ウォーーン、ウォーーン‥‥。
糸井
(撫でるのをやめる)
ところが、これを会社に置いてあっても、
なぜかみんなつかわないんです。
もっと引っぱりだこになると思ったのに。
古屋
だれもクセにならなかった(笑)。
糸井
そういう流れのなかで、
まだハンドスピナーについて
気になってる自分がいます。
つまり、なんでみんな
このクルクルするものについて、
語りつづけるんだろうって。
古屋
うーん、そうですよね。
糸井
スピナー界を見ていると、
最初は「よくまわること」を競っていたのですが、
やがてそれが「どれぐらいまわった」じゃなく、
「どこどこのベアリングをつかってます」
という話になりだしたんです。
古屋
ほう。
糸井
調べていったら、このベアリングが出てきた。
古屋
なるほどー。
なぜ急にベアリングの話かと思いましたが、
そういう流れでベアリングに(笑)。
それにしても、よく手に入れましたね。
糸井
アマゾンですね。
100円ちょっとじゃなかったかな?
でも、これだけを持っていても
どうにもならないことに気づきました。
ですから、まあ、
このベアリングはキミにあげます。
一同
(笑)
古屋
わぁー、ありがとうございます(笑)。
糸井
ぼくはキタンクラブに、
ベアリングをあげました。
古屋
やった(笑)。
糸井
首脳会議ベアリング交換。
古屋
ベアリング交換(笑)。
って、どう使うんですか? これ。
糸井
どう使うんでしょうね。
怪獣ガメラの模型につけて、
ハンドスピナーみたいにまわすとか。
古屋
ああ、はい(笑)。
まだそのほうが意味はある。
糸井
ありますね。
ガメラは飛ぶときにまわるから。
古屋
いまキタンクラブでも、
ハンドスピナーの外側のところを変えたら、
もっとウケるんじゃないかと思って、
そこを「ネコ」にしたやつをつくってます。
糸井
あ、それはいい。
古屋
ネコがしっぽをかじりあった状態で、
それを、グルグルまわすっていう。
糸井
それ、トラでもいいね。
古屋
そうそう、そうなんです。
トラもラインナップにしようかって。
ちびくろサンボみたいに。
糸井
グルグルまわすと、
そのうちバターになっちゃう(笑)。
それならわかります。
あと「回転するのぞき絵」
みたいなやつもできますね。
古屋
ああ、ありますね、
「ゾートロープ」でしたっけ?
影絵みたいにパタパタと
絵がうごいて見えるやつ。
糸井
うん、つくれそうですよね、
ハンドスピナーをまわすと絵が動く。
‥‥なんか、いますごくいいヒントが(笑)。
古屋
まさかのベアリングから(笑)。
糸井
ただ、そういうヒントから
実際のアイテムにするとなると、
それはなかなかたいへんなことです。
古屋
そうなんですよねぇ。
 
(つづきます!)
2017-09-21-THU




TOBICHI②では、
9月22日(金)からの3日間、
石黒亜矢子さんとキタンクラブの催し
「石黒家」を開催します!
石黒亜矢子さんが描く『ばけねこぞろぞろ』の
フィギュア発売記念企画としまして、
石黒さんとキタンクラブの催しを
TOBICHI②で開催いたします。
会場の二階を「石黒家」として、
石黒亜矢子さんの描く原画はもちろん、
夫でホラー漫画家の伊藤潤二さんの作品、
さらには石黒さんちの姉妹や、
猫たちにまつわる作品も多数展示しております。
また、二階の「石黒家」に対して、
会場一階は「キタン家」と名付け、
カプセルトイマシンをずらりと並べ、
キタンクラブの世界を
たっぷり味わえる空間をご用意いたしました。
青山墓地に隣接する、
TOBICHI②でお待ちしております!
石黒亜矢子×キタンクラブ
「ばけねこぞろぞろ」フィギュア
発売記念企画「石黒家」
会場:TOBICHI②

会期:2017年9月22日(金)~9月24日(日)

休館:無休

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