おしい!食べられるんです!
ブナシメジ 食
写真と文章/新井文彦

ブナシメジ、という名前は、
けっこうたくさんの方が知っている、
もしくは、聞いたことがあるのではないかと。
そして、食べたことがある人も多いかと。

傘に浮き出た大理石模様?が特徴的な、
風味よし、歯ごたえよし、のスーパーきのこですね。
スーパーで売っているきのこ、という意味ですが(笑)。

ブナシメジは、木材腐朽菌。
つまり、木の養分を吸収することで、
木を分解する=腐らせるきのこです。

例えば、きのこにとって枯木は栄養素のカタマリなので、
枯木で成長するタイプのきのこは人工栽培が比較的容易。
だから、シイタケも、ナメコも、エノキタケも、
お店でよく見かけるきのこは、ほぼ、木材腐朽菌ですね。

ちなみに、マツタケは、
特定の樹木(=マツ)と栄養素をやりとりして共生する、
菌根菌(キンコンキン、という言葉の響きが素敵!)。
こちらは、人工栽培が難しいとされています。
現在では、技術の進歩により、
人工栽培方法の完成まであと一歩、
というところまできているようですが。

天然のブナシメジは、
お店で見かけるひょろひょろの栽培品とは違い、
ふっくら、ぷりぷり、もちもちしています。
そして、お味も、もちろん、別格!

きのこ好きといたしましては、
森で天然ブナシメジを見つけたならば、
味はもちろん、
ややしっとりとしていて弾力に富み、
まるで吸いつくかのような、
触感の妙、とでもいいますか、手の幸せ(笑)を、
ぜひご堪能いただきたい、と存じます。

※このコンテンツでは、 きのこの食毒に触れてますが、 実際に食べられるかどうかを判断する場合には、 必ず専門家にご相談ください。
 
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