もくじ
第1回「手土産研究家」の田中さん 2017-03-28-Tue
第2回2人だけの秘密の話 2017-03-28-Tue
第3回なにかを書く田中さんを知って 2017-03-28-Tue
第4回誰に向かって書いているのか? 2017-03-28-Tue
第5回これいいな、を伝えたい 2017-03-28-Tue
第6回「プロ」と「アマチュア」 2017-03-28-Tue
第7回アマチュアである、ということ 2017-03-28-Tue
第8回ブルーハーツを聞いて 2017-03-28-Tue
第9回どうしてもやりたくない 2017-03-28-Tue
第10回&ジ・アザーズ 2017-03-28-Tue
第11回健さんと永ちゃん 2017-03-28-Tue
第12回いくつかの見本について 2017-03-28-Tue

ひとつのことを、こつこつ続ける人が好きです。

田中×糸井対談

田中×糸井対談

担当・ふなわ

プロフィール
田中泰延(たなかひろのぶ)さんのプロフィール
糸井重里(いといしげさと)さんのプロフィール

第1回 「手土産研究家」の田中さん

(ブルーハーツの『リンダ リンダ』がかかっている)
「♪どぶねずみみたいに美しくなりたい」

糸井
‥‥あれ? 来ないね(笑)。
「♪写真には写らない 美しさがあるから」
糸井
間が悪いなぁ‥‥。
(♪リンダリンダ!)
田中
(踊りながら部屋に入ってくる)
一同
(爆笑)
糸井
あぁ、よかった(笑)。
永田
よろしくお願いします。
糸井
ファンなんです。
田中
いえ、とんでもない。
1週間ぶりで、大阪でお目にかかりました。
糸井
いや、ありがとうございます。
放っておいたら、この人、
1人でやってくれるから(笑)。
田中
いや、そんな、
漫談師じゃないんですから。
糸井
なんか聞かなくてもいいんじゃないですかね。
田中
いや、もう今日は本当に、
何喋っていいかわからないので、
聞かれたことをとつとつと
言葉少なに答えようかなと思ってます。
糸井
今日もいつものようにですけど、
紙袋に手土産が入ってて、
「手土産研究家の田中さん」って
僕は認識しています。
田中
いつそんなことになったんでしょうか(笑)。
糸井
いやいや(笑)
どうしてあんなに手土産を?
営業やってらっしゃったんですか?
田中
いやいや、まったくやったことないですけど、
やっぱり貰うとうれしいっていう経験がすごく大きくて。
糸井
大きくて。
田中
で、やっぱり貰うとうれしいし、
あと、家族喜ぶんでね。
糸井
家族って言葉が田中さんの口から出てきたのは、
ちょっと珍しいですね。
田中
珍しいですね(笑)。
糸井
やっぱり、やっぱり無職になってからですね(笑)。
田中
そうですね。そうなんです。
糸井
僕もわりと手土産好きな人間だったんですけど、
どこかで面倒くさくなって、やめちゃったんですよ。
大本、手土産の考え方みたいなのっていうのは、土屋耕一さん。
田中
はい、コピーライターの。
糸井
同業の神みたいな人ですけど、ラジオの投稿家だったんです。
そこからアルバイトのように資生堂の宣伝部に入って、
資生堂ですから、お使い物、いろんなものを貰いますよね。
そこで、「なんかお前、これからちょっと一杯やるから、
買って来いよ」っていう時に、資生堂から松屋に行って、
松屋の地下でいろんなものを買って。
みんなで宴会じゃないんだけど、飲み会をやるらしいんですよ。
その時の買ってくるものが気が利いているんで、
土屋さんは、「それで俺は社員になったんだよ」と。
田中
なるほど(笑)、あぁ。
糸井
いいでしょう?
田中
そういうのあると思いますね。
糸井
田中さんが「僕が持ってくるものは
だいたいつまんないものです」って言った後、
僕は、「うん」って言って。
一同
(笑)
田中
でも、「つまんないものです」って、
すごいいいコミュニケーションで。
昔、田村正和さんに、喜んでもらえるだろうと思いつつ、
田村さんがドラマの中で乗ってた車のミニカーを、
「つまんないものですけど」って言ったら、
田村さんがそれを見て、「本当につまらないね」って。
あの口調で(笑)。
糸井
あぁ、あぁ。
田中
でも、言いながらも、こう鞄にしまっていたんですよ。
楽屋に置いていかないで。
だから、それ、すごいいいなぁと思って。
糸井
「つまんない」の、
そのハードルをものすごく下げた状態で、
だいたい田中さんは選んでこられますよね。
田中
まぁ新幹線に乗る直前に買うんですけど(笑)、
大阪のいいところは、ほら、「面白い恋人」とか、
これ、固有の商品名になっちゃうんですけど、
なんか大阪にまつわるお土産、手土産自体のネーミングが
だいたいくだらないっていう。
糸井
はいはいはい、すでにね。
田中
一応コミュニケーションツールになる、
糸井
今だから、もう言える秘密が僕らの間に1つあって、
田中
はい。
糸井
お花見問題。
田中
はい。大問題ですね。
糸井
あれ、言っていいですかね。
田中
ええ。

あの口調で(笑)。

糸井
あぁ、あぁ。
田中
でも、言いながらも、こう鞄にしまっていたんですよ。
楽屋に置いていかないで。
だから、それ、すごいいいなぁと思って。
糸井
「つまんない」の、
そのハードルをものすごく下げた状態で、
だいたい田中さんは選んでこられますよね。
田中
まぁ新幹線に乗る直前に買うんですけど(笑)、
大阪のいいところは、ほら、「面白い恋人」とか、
これ、固有の商品名になっちゃうんですけど、
なんか大阪にまつわるお土産、手土産自体のネーミングが
だいたいくだらないっていう。
糸井
はいはいはい、すでにね。
田中
一応コミュニケーションツールになる、
糸井
今だから、もう言える秘密が僕らの間に1つあって、
田中
はい。
糸井
お花見問題。
田中
はい。大問題ですね。
糸井
あれ、言っていいですかね。
田中
ええ。
第2回 2人だけの秘密の話